写真:森薗政崇(左)・上田仁(ともに岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

卓球団体戦にはダブルスも必要

卓球の団体戦は、ダブルス1試合・シングルス4試合の計5試合を戦い、先に3勝した方が勝利となる試合形式が一般的だ。

開催まで1年を切った東京五輪でも、個人戦に加えて団体戦が実施される。オリンピックでも同様に、ダブルス1試合・シングルス4試合を戦う形式が採用されている。前回のリオ五輪では、男子団体が銀メダル、女子団体が銅メダルを獲得し日本中で大きな話題を呼んだ。

オリンピックの団体戦は各チーム3人が出場する。日本代表はうち2名を世界ランキング上位の順に決定、最後の1人は協会推薦にて選出すると規定している。最後の1人はダブルスの出場も考慮して選手選考が行われる可能性が高い。

ダブルスの重要性をTリーグから分析

今回は、昨シーズンのTリーグの試合結果から「ダブルスの重要性」を考える。

Tリーグでも、ダブルス1試合・シングルス4試合の試合形式が採用されている。また、Tリーグのレギュレーションではダブルスは第1試合に行われる。ここで勝利すればチームが勢いづく序盤のキーポイントとなっているのではないだろうか。

Tリーグ2018-2019シーズンの公式戦では、リーグ戦にプレーオフファイナルを加えた全86試合が開催。これらの試合について、ダブルスを制したチームがその試合に勝利したかどうかを検証した。

結果、全86試合中60試合において、ダブルスを勝利したチームがそのまま勝ち星を挙げていることがわかった。

その勝率は約70%と高く、ダブルスの重要性を感じさせられる結果となった。シングルス4試合を2勝2敗で乗り切ることができれば勝利を手にすることができると考えると、その価値は大きい。

団体戦のカギを握るダブルスに要注目

上記の結果からも、団体戦においてはダブルスが非常に重要だといえる。

昨年のTリーグでは、男子は岡山リベッツの森薗政崇・上田仁、女子は日本生命レッドエルフの常晨晨・蒋慧がベストペア賞を受賞。この2チームはともにプレーオフファイナルに進出、岡山は惜しくも準優勝となったものの、日本生命は女子初代チャンピオンに輝いた。

来月末に開幕を迎えるTリーグは、今シーズンも同様の試合形式で開催される。最初のダブルスに勝てば、チームは有利な状況になり、かつチームも勢いづく。

東京五輪の団体戦3人目に選ばれる選手がここから誕生する可能性も大いにある。今期のTリーグでは、第1試合のダブルスをいかに制するかに注目してみるもの面白いかもしれない。


文:石丸眼鏡