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東京五輪出場の意思は変わらず

ワールドカップに出場するオーストラリア代表を辞退したベン・シモンズは、当初ブーマーズ(代表の愛称)の一員として、大会前に行なわれるアメリカ代表、カナダ代表とのエキシビションゲームには出場する予定だった。

しかし、バスケットボール・オーストラリアは、話し合いの末にシモンズがエキシビジョンゲームにも出場しないことを発表。シモンズは「コーチ・アンドレイ(レマニス)と話し合った結果、2019ワールドカップ、ならびにエキシビジョンゲームに出場しない方が自分にとって良いという結論に至った」とコメントしている。

「自分たちの目標は、2020年のオリンピックでメダルを獲得すること。ブーマーズにとっては、目の前のワールドカップに向けた準備が最重要で、自分がプレーしない方が、最高レベルで戦うため、オリンピック出場権を得るために必要なケミストリーが生まれる」

「バスケットボール・オーストラリアのサポートには感謝している、2020年の東京オリンピック出場を楽しみにしている」

当初はワールドカップにも出場すると発言していたシモンズだったが、セブンティシクサーズと5年総額1億7000万ドル(約183億7000万円)の延長契約を締結したことで事情が変わった。

シクサーズは、このオフにトバイアス・ハリスと再契約し、アル・ホーフォードらフリーエージェント選手と契約するなど、2019-20シーズンの優勝を本気で狙っている。

その中心選手であるシモンズも、来シーズンに向けた準備を優先させた。

シモンズは今夏の代表活動には参加しないものの、パティ・ミルズ、アンドリュー・ボーガット、マシュー・デラベドーバ、ジョー・イングルズが出場するため、オーストラリアはワールドカップでも上位を狙える力を持っている。

無事にオリンピック出場権を手中に収められれば、1年後こそ、ブーマーズのシモンズが東京にやって来る。