文=佐保めぐみ 写真=FIBA.com

フィジカルと高さで上回る相手に積極性を保てず

U19ワールドカップ、準々決勝でベルギーに敗れた日本は5~8位順位決定戦へと回り、同じく準々決勝でアメリカに敗れたカナダと対戦した。

日本の先発は、石原柚香、東藤なな子、今野紀花、奥山理々嘉、竹原レイラ。立ち上がりは、奥山と石原の3ポイントシュートが決まり、ディフェンスでもカナダの緩いパスをスティールしてポゼッションを奪うなど、昨日のベルギー戦に比べて積極的にプレーして流れを作り、高さとパワーがあるカナダを相手に、第1クォーターを16-13とリードして終える。

第2クォーターになると、カナダがディフェンスのインテンシティを高めたことで、日本のオフェンスは停滞。インサイドにボールを入れてもすぐに囲まれ、敗れたベルギー戦と同様、アウトサイド一辺倒になりタフショットが増え始める。オフェンスリバウンドを取ってセカンドチャンスを作るところまではできるが、やはりここでもカナダのディフェンスを崩せない。このクォーターで8-18とカナダの反撃を浴びて、前半を24-31で終える。

後半も悪い流れは変わらない。外へ外へと逃げるプレーが増える日本に対し、カナダは日本の消極的なパスをカットして速攻に繋げるなどして得点を重ねる。それでも石牧葵が冷静にスペースを見極めドライブから得点に繋ぐと、第3クォーターのラストポゼッションで池田沙紀が3ポイントシュートを決めて追い上げムードを作り、45-49で最終クォーターを迎えた。

東藤がチーム最多の14点を上げるもあと一歩及ばず

第4クォーターに入ると、この大会で何度も日本のピンチを救った東藤のオフェンス力が爆発する。個人技でカナダのディフェンスを切り裂いて得点を奪う東藤に触発されるようにチーム全体が積極性を取り戻し、竹原がオフェンスリバウンドに飛び付いてセカンドチャンスを生み出すと、ゲームメークに徹してきた池田沙紀が中央突破から得点を決め、残り7分で追い付いた。東藤はディフェンスでも高い位置からの激しい当たりでカナダの攻撃を止め、石牧の3ポイントシュートでついに逆転に成功する。

ところが、ここからカナダも驚異の粘りを見せる。リードがなくなり精神的に焦ってもおかしくないところでも積極性を失わず、思い切りの良い3ポイントシュートを立て続けに決めて強引に流れを引き戻した。

日本は最後まで抵抗を続け、1ポゼッション差で食らい付くも、最後は同点を狙った奥山の3ポイントシュートが惜しくもリングに嫌われてタイムアップ。59-62で敗れた。

苦しい時間帯にも冷静さを失わず戦えたことは収穫

高さのあるカナダに対してリバウンドで43-46と互角の戦いを見せたが、日本はフリースローがわずか2本だったのに対し、カナダは26本。積極的に仕掛けられなかった日本と、仕掛けてファウルをもぎ取ったカナダの差は明らかだった。

ただ、これだけフリースローを与え、ほとんどの時間帯でビハインドを背負いながらも終盤はずっと1ポゼッション差で推移する粘りのゲームを展開できたことには意味がある。苦しい時間帯にも冷静さを失わず、正しいプレーを遂行し続けたことでカナダを追い詰めた。大会最終日の明日は7位決定戦でマリを相手に戦う。最後にもう一つ収穫を得て、そしてもう1勝を挙げて大会を終えてもらいたい。