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LA決戦は過去最高クラスの盛り上がりへ

昨シーズンのNBAファイナルMVPを受賞し、ラプターズに初優勝をもたらしたカワイ・レナード、そしてNBAトップクラスの2ウェイプレーヤー、ポール・ジョージの加入により、クリッパーズは2019-20シーズンの優勝候補に浮上した。

7月24日には入団会見が行われ、2人は新天地での意気込み、移籍を決断した経緯などについての質問に答えた。

フリーエージェントになってクリッパーズとの契約を決めたレナードは「フロントオフィスの考えは明確で、優勝したいということだった。僕もまた優勝したい。自分たちの歴史を作るチャンス。球団はまだファイナルに進出したことも、優勝経験もない。それはとても大きな目標で、僕も興奮したよ。それを聞いて決めた」とコメント。

そして、ジョージは幼い頃からクリッパーズファンだったことを明かし、さらに自身が尊敬するレジェンドのような存在になれると主張した。

「自分は、小さい頃からクリッパーズファンとして育った。それと同じくらい、僕はコービー(ブライアント)のファンでもあった。僕にとっては、コービーはアイドルのような存在だったんだ」

「これから自分とカワイは、次の世代に影響を与えられると思っている。カワイも自分も、攻守で影響を与えたい選手で、僕にとってのコービーもそういう選手だった。コービーは、誰とマッチアップしようが、どのチームと対戦しようが、攻守両面で相手を打ち負かしたいという選手だった。その彼を見て育った僕たちにも、同じような影響を次の世代に与えられる。そういうチャンスをもらえたと思っている」

「クリッパーズは自分にとって特別な存在だったんだ。僕はエゴを持ってプレーするタイプではないし、自分は特別な何かの一員になって、特別な何かを築きたい。昔から見て育った球団の一部になれるなんて、信じられない」

クリッパーズと同様に、ロサンゼルスを本拠地に置くレイカーズも、今年の夏は大型補強を実行した。2019-20シーズンのLA決戦は、ここ数年で一番盛り上がるに違いない。それでもレナードは、「勝つことしか考えていない」と、淡々と答えた。

「ここ数年はクリッパーズの方が成績が良い。ただ、煽っているのはメディア。レイカーズは何度も優勝しているチームだし、自分たちが勝っても、どちらがより大きく取り上げられるかはメディア次第」

「自分は、ただ勝ちたいんだ。自分は、チーム、チームメートがハッピーになれることをやる。そういう部分にだけ集中して取り組む。もし優勝できて、それでも大きく取り上げられなかったとしても、自分は構わないよ」

ジョージも「レイカーズはレイカーズ。自分たちは自分たちのアイデンティティーを構築するだけ」と、必要以上にライバル関係を意識していないと主張する。

「バトル・オブ・LAについては考えていない。僕たちには、もっと大きな目標があるんだ。(レイカーズの)影を追っているとか、そういう類の話は気にならない。大事なのは、優勝トロフィーを勝ち取ること。自分たちは、自分たちのレガシーを築く。クリッパーネーションにとって相応しいやり方でね」

アンダードッグ(格下)として周囲の予想を裏切った昨シーズンのチームのメンバーの大半が残留したことで、選手層にも大きな変化はない。そこにチームファーストの意識を持つオールスターの2人が加わったのだから、ケミストリーも問題なく生まれるだろう。

レブロン・ジェームズがロサンゼルスに来てから、1年が経った。今度はクリッパーズが新時代を迎えたことで、LAのNBA熱は、かつてないほどの盛り上がりを見せるはずだ。