アンディ・マレーとジェイミー・マレーの兄弟ダブルス・ペアが、久しぶりに見られるようだ。彼らが出場を予定している試合は、7月27日から行われるATP500 ワシントンD.C.(シティ・オープン)…

アンディ・マレーとジェイミー・マレーの兄弟ダブルス・ペアが、久しぶりに見られるようだ。彼らが出場を予定している試合は、7月27日から行われるATP500 ワシントンD.C.(シティ・オープン)。同ペアが最後に出場したのが、2016年9月に行われたデビスカップのワールドグループ準決勝での対フアン マルティン・デル ポトロ/レオナルド・メイヤー戦なので、約3年ぶりの出場となる。

同兄弟ペアは、2010年のバレンシア・オープン500と2011年の楽天ジャパンオープンで優勝しており、計2つのATPのダブルス・タイトルを保持している。

アンディは自身のツイッターにビデオを投稿し「来週はATP500 ワシントンD.C.で、兄のジェイミーとダブルスに出場するよ!兄と一緒にプレイできること、ワシントンD.C.にまた行けること、どちらもすごく楽しみにしている。ワシントンD.C.は好きな都市だから、楽しくなるはず!アメリカでいい夏を過ごして、肉体的にも前進し、できるならばシングルスでコートに戻りたいと願っている。」と落ち着いた様子ながらうれしそうに語った。

32歳のアンディ・マレー、2019年度の4度目となるダブルス大会出場は、今年1月28日に受けた股関節置換手術からは3大会目となる。手術後最初の大会は、フェリシアーノ・ロペスとペアを組んで挑んだATP500 ロンドン(Fever-Tree Championships)。 5か月の療養を経ての大会だったが、見事優勝した。

その後はATP250 イーストボーン(Nature Valley International)にマルセロ・メロと出場、ウィンブルドンでは男子ダブルスにピエール ユーグ・エルベール、そして男女混合ダブルスにはセレナ・ウイリアムズと、それぞれペアを組んで出場し善戦した。

ジェイミー・マレーは、今大会の2年連続優勝を狙うことになる。数々のタイトルを手中に収めてきた、ダブルス・スペシャリストである同選手。昨年はブラジルのブルーノ・ソアレスとペアを組み優勝している。そのソアレスもまた、今大会にクロアチアのマテ・パビッチとペアを組み出場予定だ。

マレー兄弟の母親ジュディー・マレーは、2人がペアを組んで久しぶりに大会に出場をすることを受け、自身のツイッターで彼らが仲良く肩を組んだ子供頃の写真を投稿して応援した。

今大会にはマレー兄弟の他に、初タッグとなるステファノス・チチパス/ニック・キリオス組が出場する。シングルス世界ランキング6位のチチパスと、シングルス5タイトル、ダブルス1タイトルを保持するキリオスは、シングルスでの対戦はまだないが、ダブルスで同じコートに立つこととなる。

出場予定のペアは他にも、コロンビア出身の2人で、ATPファイナルズのダブルス出場レースのトップを行くフアン セバスチャン・カバル/ロベルト・ファラのウィンブルドン優勝ペアや、今大会で4度の優勝経験があるマイク・ブライアン/ボブ・ブライアンのブライアン兄弟ペアといった強敵が名を連ねている。

ジェイミーは以前、2016年の全米オープンにソアレスと組んで優勝した際のインタビューで「ソアレスとはやりやすいけれど、トップクラスの選手であるアンディは、サービスやリターンの方向に指示を出してもなかなかすんなりとは聞いてくれず、うまくいかなくなることもあるんだ。」とコメントをしたことも。

今大会ではうまくコミュニケーションをとって、いい成績を残すことを期待したい。また、アンディにとっては復帰後初めてのハードコートでの試合となるため、股関節のその後の回復具合も気になるところだ。

*写真は2017年地元の大会でダブルス参戦したマレー兄弟

Photo by Steve Welsh/Getty Images

翻訳ニュース/ATPTour.com