「リオデジャネイロ五輪テニス競技」(8月6~14日/オリンピックテニスセンター:バーハ・オリンピック・パーク/ハードコート)の大会6日目は女子シングルス準々決勝が行われ、第2シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、第7シー…

 「リオデジャネイロ五輪テニス競技」(8月6~14日/オリンピックテニスセンター:バーハ・オリンピック・パーク/ハードコート)の大会6日目は女子シングルス準々決勝が行われ、第2シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)、第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、そしてノーシードのモニカ・プイグ(プエルトリコ)の4人が準決勝進出を果たした。

 ダリア・カサキナ(ロシア)を6-3 6-1で下したキーズは、準決勝で全豪オープン覇者のケルバーと対戦する。ケルバーは第10シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を6-1 6-2で退けて勝ち上がった。

 クビトバは世界1位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を3回戦で倒して勝ち上がった第15シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-2 6-0で粉砕。ラウラ・シグムンド(ドイツ)を6-1 6-1と、やはり簡単に退けたプイグと準決勝を戦う。

 キーズは準決勝に進むことでメダルにまた一歩近づいた。彼女は自分の試合が終わるとアメリカ代表の仲間、男子のスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を応援するためコート1からコート4に移動した。試合の終わりのほうには間に合い、ジョンソンが勝って準々決勝に進出する瞬間を見ることができた。

 そのすぐあとでジョンソンとキーズは笑顔でインタビューエリアに立ち、情熱的に両手を合わせてお互いの勝利を祝った。

 今大会のキーズはパワフルなテニスを見せ、53分のうちにカサキナを6-3 6-1と圧倒。それは主にキーズの30本ものウィナーの結果だった。対ケルバーの準決勝に勝つか、あるいは(準決勝に敗れた場合)銅メダル決定戦に勝つかすれば、キーズはメダルを手に帰国することができる。

 「今日、私が最初にやったことは、『私、勝ったわ!』と喜ぶこと。それから『スティーブのスコアはどうなってるの?』と思ったの」とキーズ。

  ジョンソンもまた、エフゲニー・ドンスコイ(ロシア)を6-1 6-1で楽に倒した。ジョンソンは最後の数ゲームで、キーズがコートサイドで応援していたことに気づいたという。

 「グランドスラム大会に出ているときには忙しすぎて、お互いの試合を応援に行くことは難しい。でも、それが誰であれ、僕はいつもアメリカ人がいい成績を挙げるよう応援しているよ」とジョンソン。「彼女(キーズ)がここでいい成績を挙げているのを目にできてうれしい。彼女がもうひとつ勝って決勝へいき、そこで活躍することを願っている」。

 ジョンソンが次の男子シングルス準々決勝で対戦するのは、第2シードのアンディ・マレー(アメリカ)だ。(C)AP