文=佐保めぐみ 写真=鈴木栄一

「自分の役割やできることを見極めながらやっていきたい」

NBAのペリカンズの一員としてサマーリーグに参加した比江島慎が日本代表メンバーとして記者会見に登場した。

日本代表は8月末から開催されるワールドカップに向けて練習を開始している。通常だとオフ期間にあたる時期をサマーリーグに参加していた比江島は「サマーリーグに参加した分、身体の試合感はあるので今のところは良い調子です」と、話す。

比江島はサマーリーグでの経験について、「ワールドカップでアメリカとやる前に、アメリカのバスケットを経験できたことがすごく大きいと思います。アジアやヨーロッパとは違うスピードやフィジカル、能力が高い選手と対戦できたことが良かったです」と語る。実際に比江島がロスター入りしたペリカンズにはドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンなど注目を集める選手がいた。そういった選手と一緒に練習し、試合をすることで得た経験は多いはずだ。比江島も、プレー面ではできなかったことが多かったが、サマーリーグでの経験を日本代表に生かして繋げたいと語る。

同じ日本代表として戦うNBAプレーヤーの八村塁と渡邊雄太についても、「雄太と塁、そしてニック(ファジーカス)が初めて揃ってプレーをするので、その中で自分の役割やできることを見極めながらやっていきたい。そこが噛み合っていけば十分戦えると思うので、準備をしっかりして自信に繋げて臨んでいきたい」と、チームメートに期待を寄せつつも、チームの勝利に向けて自分がどのように貢献できるのかを常に考えて練習に励んでいる。

しかし今日、日本代表のポイントガードを務めている富樫勇樹の故障離脱が発表された。「彼のスピードやペイントエリアでのアタックの仕方は日本の最大の武器ですし、あのスピードは世界でも通用するスピードだと思います。それを失ったことによって、自分や(田中)大貴がポイントガードをやる機会も増えると思うし、自分もペイントエリア内でプレーをするというのは大事になってくるので、意識していきたいと思います」と、富樫を補うプレーを意識することでチームに貢献していくと語る。

東京オリンピックまであと1年となったが、比江島はあくまでも「今は目の前のワールドカップに集中している」と言う。ワールドカップで良い成績を残すことは、その先の東京オリンピックにも繋がってくる。サマーリーグでは本人が納得のいくプレーができなかったが、今度は日本代表として世界を相手に比江島のプレーを見せつけてワールドカップでチームを引っ張る姿に期待したい。