インターハイの相撲競技は7月26日(金)~28日(日)の3日間、沖縄県那覇市奥武山町の沖縄県立武道館で開催される。 ■団体戦 団体戦は、昨年の準優勝校で今年の弘前大会(2月)、選抜大会(3月)、金沢大会(5月、すべて3人制)とすべての大…

インターハイの相撲競技は7月26日(金)~28日(日)の3日間、沖縄県那覇市奥武山町の沖縄県立武道館で開催される。

■団体戦

団体戦は、昨年の準優勝校で今年の弘前大会(2月)、選抜大会(3月)、金沢大会(5月、すべて3人制)とすべての大会で優勝している鳥取城北(鳥取県)が優勝候補の筆頭に挙げられる。ダワーニンジ(3年)、向中野真豪(2年)に、今年2月に国技館で開催された白鵬杯で優勝した落合哲也(1年)が加わり、金沢大会は1点も落とさず完全優勝。このほか、主将・小関拓道(3年)、志戸俊輔(3年)らが控える。

これに次ぐのが、選抜大会で3位、金沢大会で2位に入った文徳(熊本県)だろう。元中学横綱の草野直哉(3年)に、弘前大会で3位になった花岡真生(2年)、さらに橋本大海(3年)、山本剛瑠(2年)、川上竜昌(2年)らで臨む。

昨年の優勝校、埼玉栄(埼玉県)は、今年は選抜大会で2位になっただけで、弘前大会、金沢大会は16強と振るわない。しかし、白鵬杯で2位に入った1年の手計太希が県予選、関東大会無差別級でともに個人優勝と元気いっぱい。3年の清宮一翔、神歩武、影山由伸、納谷幸成、2年の北野颯馬、竜口尚大、さらに新入生の竹田章一郎、市川太陽らが加わり連覇に挑む。

弘前大会3位、選抜大会・金沢大会8強の海洋(新潟県)は3年の深沢成矢、栗田裕有らが中心。一昨年の優勝校で、今年弘前大会3位、金沢大会8強の金沢学院(石川県)は、選抜無差別級と個人体重別重量級優勝の川渕一意(3年)、金沢8強の池田俊(3年)らが中心。

選抜大会3位、弘前大会8強の近大附属(大阪府)は、同じメンバーで臨んだ金沢大会では、まさかの予選落ちだった。

昨年、地元・静岡インターハイで3位に入った飛龍(静岡県)は、今年は金沢大会で3位。3年の土屋和也、大桑元揮、岡田晃周、2年の武井朔太郎らが中心。

東北大会優勝の三本木農(青森県)は、山崎勝磨(3年)、坂本博一(2年)、伊藤寧(2年)、藤田一翔(1年)らが中心。

香川県勢では初めて四国大会を制した高松南は、白川大陽(3年)白川大翔(1年)兄弟が中心。

■個人戦

個人戦は、昨年4冠で、今年も弘前大会、金沢大会で個人優勝した花田秀虎(和歌山商3年/和歌山県)が優勝候補の筆頭。185センチ、130キロと体重も増え、「今年の目標は高校横綱、そして全日本選手権も優勝したい」と夢は大きい。

その花田を倒して選抜大会で優勝したのが川渕一意(金沢学院3年/石川県)。弘前大会では3位、地元金沢大会では16強。182センチ、180キロという巨体で、前に出る相撲が得意。

弘前大会・金沢大会で2位、選抜大会で3位になったダワーニンジ(鳥取城北3年/鳥取県)は200センチ、165キロ。上手を取れば、豪快な吊りがある。しかし県予選では1年の落合哲也に負けて3位。その鳥取県で優勝したのは、178センチ、172キロの向中野真豪(鳥取城北2年)だった。全国小学生優勝大会では小5、小6と2連覇。中3のとき都道府県別中学選手権で優勝している。

中3のとき中学横綱に輝いている草野直哉(文徳3年/熊本県)は184センチ、145キロで選抜大会無差別級では2位に入っている。弘前大会3位の花岡真生(文徳2年)は181センチ、125キロ、小4で全国小学生優勝大会優勝、小5・小6と2年連続わんぱく横綱に輝いている。

昨年弘前大会3位になった山崎勝磨(三本木農3年/青森県)は、東北大会で2年連続優勝している。関東大会で優勝したのは、手計太希(埼玉栄1年/埼玉県)。181センチ、112キロで、足腰の良さが抜群。どこまでやるか楽しみにしたい。

記事提供:ベースボール・マガジン社『相撲』

写真提供:読売新聞社