今年のインターハイ柔道は鹿児県鹿児島市の鹿児島アリーナを舞台に、8月9日(金)から13日(火)の5日間で行われる。

■男子団体

これまで男子団体は北海道、東京都、大阪府、開催県は2校が出場できたが、今年から開催県のみ2枠で、48校で争われる。

優勝候補の筆頭は、春の高校選手権で優勝した国士舘(東京都)。“超高校級”の斉藤立を擁し、個人戦90kg級代表の道下新大、ケガから復帰の林将太郎らが脇を固める。平均体重111kgと体格的に他を圧倒する。守りも堅く、攻守にわたり安定感は抜群だ。

その国士舘が勝ち上がると3回戦で昨年のインターハイチャンピオンの天理(奈良県)と対戦する。昨年の団体戦で国士舘の斉藤を破った中野寛太が抜けた穴は大きいが、130kgの井上直哉、鈴木太陽を軸に粘りの柔道を見せてくれるだろう。

国士舘を追うのが春の準優勝の大牟田(福岡県)。森健心、竹市大祐に服部大喜のポイントゲッターが揃う。春ベスト4の作陽(岡山県)は133kgの高橋翼、103kgの嵐大地を軸に頂点を目指す。強豪・桐蔭学園を破って3年ぶり出場を決めた東海大相模(神奈川県)も穴のないチーム。選抜8強の東海大大阪仰星(大阪府)、木更津総合(千葉県)、崇徳(広島県)、國學院大栃木(栃木県)ら実力校も虎視眈々と上位進出を狙う。

注目カードは1回戦の大牟田-木更津総合、大成(愛知県)-東海大大阪仰星。初出場の開志国際(新潟県)は優勝候補の一角、作陽に挑む。

●女子団体戦

3人制で行われる女子団体は、エースの存在が大きい。優勝候補の筆頭は、春の個人戦・無差別で優勝した朝飛真実が率いる桐蔭学園(神奈川県)か。朝飛は70kg級の選手だが超級選手も投げるキレのある内股を持っている。1年生の江口凜も57kg級の個人戦の代表で、チームとして安定感がある。

対抗馬は春・夏連覇を狙う富士学苑(山梨県)だ。関東大会も制し、黒田亜紀、瀬戸亜香音、小齊穂奈美は頭一つ抜けている。

この2校を追うのは佐藤星麗七を擁する埼玉栄(埼玉県)、昨年のインターハイ70kg級チャンピオンの桑形萌花を軸に安定感のある夙川(兵庫県)、春の選手権ベスト8の大成(愛知県)、松澤佑栞、丸山みかのという2枚看板が機能し九州大会を制した敬愛(福岡県)、102kgの田中里沙、90kgの平川真有の重量級を擁する熊本西(熊本県)、高山紗風、八巻衣音、釘本梨子の“100kgトリオ”の広陵(広島県)あたりだろう。

1回戦の富士学苑-北海(北海道)、長崎明誠(長崎県)-創志学園(岡山県)の実力校同士の対戦も熱戦が期待される。

■男子個人戦

大会連覇を狙うのは60kg級の近藤隼斗(佐賀工業/佐賀県)、100kg超級の斉藤立(国士舘/東京都)の二人。春夏連覇を目指すのは60kg級・福田大晟(比叡山/滋賀県)、66kg級・唯野己哲(木更津総合/千葉県)、73kg級・田中裕大、81kg級・竹市大祐(ともに大牟田/福岡県)、そして100kg超級の高橋翼(作陽)だ。

また、81kg級の1回戦では全日本女子・増地克之監督の長男である増地遼太朗(安田学園/東京都)とバルセロナ五輪銀メダリスト・小川直也の次男である小川剛生(延岡学園/宮崎県)が対戦。注目のカードだ。

■女子個人戦

48kg級の古賀若菜(南筑/福岡県)は大会3連覇を目指す。7月のGPモントリオールではシニアの国際大会で優勝も果たしている。大会連覇を狙うのは57kg級・岡田恵里佳(立命館宇治/京都府)と70kg級・桑形萌花(夙川/兵庫県)の二人。春夏連覇に挑むのは48kg級・吉岡光(八千代/千葉県)、57kg級・中水流りり(渋谷教育学園渋谷/東京都)、63kg級・畑田暁菜(夙川)、70kg級・朝飛真実は、春に無差別で優勝している。

このほか、春2位の52kg級・藤城心、63kg級・小齊穂奈美(ともに富士学苑/山梨県)、昨年2位の70kg級・佐藤星麗七(埼玉栄/埼玉県)、米川明穂(藤枝順心/静岡県)、春無差別3位の78kg級・黒田亜紀(富士学苑)といったところにも注目だ。

記事提供:ベースボール・マガジン社『近代柔道』

写真提供:読売新聞社