今年のインターハイ・サッカー競技は、沖縄県を舞台に7月26日(金)から8月1日(木)の7日間で開催され、全国の精鋭校が“…

今年のインターハイ・サッカー競技は、沖縄県を舞台に7月26日(金)から8月1日(木)の7日間で開催され、全国の精鋭校が“夏の日本一”を目指す。

男子は昨年度の55校から、参加校が3校減少。千葉県、埼玉県、愛知県の出場枠が「2」から「1」へと縮小されたからだ。そのぶん、各都道府県予選を勝ち上がった真の王者が日本一を争うと言えるだろう。

参加校の顔ぶれを見ると、昨年度覇者の山梨学院(山梨県)を筆頭に、一昨年の王者・流通経済大柏(千葉県)、同県のライバルでもあり、最多優勝回数を誇る名門・市立船橋(千葉県)などが全国大会に進めていない。それらの有力校を差し置いて全国大会出場を決めたのが韮崎(山梨県)、そして日体大柏(千葉県)だ。

韮崎は、かつて日本代表でも活躍したMF中田英寿の母校としても知られる名門校。インターハイ出場は6年ぶり30回目となる。6月に行なわれた関東高校サッカー大会で準優勝するなど、すでに実力は証明済みだ。

一方、千葉県代表の日体大柏は、実に33年ぶり2回目の出場となる。全国でも屈指の強豪校がひしめくエリアなだけに、長らく流通経済大柏や市立船橋などの後塵を拝してきた。だが、今年は準決勝で市立船橋を破ると、決勝では流通経済大柏を撃破し、悲願の全国への切符を獲得。元Jリーガーの酒井直樹監督の下、全国大会初出場初優勝を狙う。

韮崎は2回戦で大分(大分県)対近江(滋賀県)の勝者と、日体大柏は1回戦で五條(奈良県)とそれぞれ初戦を迎える。

そんな1、2回戦に目を向けると、早くも“強豪対決”が組まれている。1回戦では尚志(福島県)対四日市中央工(三重県)、神村学園(鹿児島県)対國學院久我山(東京都)、清水桜が丘(静岡県)対東福岡(福岡県)など、好カードが目白押し。その勝者をそれぞれ2回戦で迎えるのが、東海大相模(神奈川県)、西原(沖縄県)、桐光学園(神奈川県)なのだから、次の試合からも目が離せない。

特に注目すべきは、青森山田(青森県)対前橋育英(群馬県)の1回戦、さらにはその勝者と大津(熊本県)が2回戦で当たるブロックだろう。青森山田は昨年度の全国高校選手権チャンピオンであり、現在、高校年代最高峰の高円宮杯プレミアリーグでもEAST(東日本地区)で首位を走る。日本代表MF柴崎岳の母校としても有名だ。夏は2005年大会以来、タイトルに手が届いていないだけに、頂点への思いは強いはずだ。

対する前橋育英は、一昨年度の全国高校選手権王者。日本代表でも活躍した山口素弘、松田直樹、細貝萌ら、数多くのプロ選手を輩出してきた。伝統の黄色と黒の縦じま模様のユニフォームで戦うことから『タイガー軍団』の異名を持つ。

この両校をけん引するキープレーヤーが、それぞれ中盤で“司令塔”を担う武田英寿(青森山田)と渡邉綾平(前橋育英)。特に武田はU-18日本代表候補であり、卒業後のJ1リーグの浦和レッズ加入が内定している今大会注目選手の一人だ。そして、その勝者が2回戦で当たる大津は高円宮杯プレミアリーグWESTで首位と勝ち点差なしの3位につける。FW濃野公人の得点力と、堅守を武器に初優勝を狙うチームなだけに、この一戦も大会屈指の好ゲームになるだろう。

また、彼らの他にも今大会に出場するであろう有望選手は多い。桐光学園のFW西川潤(※J1リーグ・セレッソ大阪加入内定、現在は特別指定)、尚志のFW染野唯月(※J1リーグ・鹿島アントラーズ加入内定)、東福岡のMF荒木遼太郎とDF丸山海大、米子北(鳥取県)のMF高橋諒、京都橘(京都府)のFW西野太陽らは、年代別日本代表に名を連ねる逸材だ。各々の活躍に注目が集まる。

女子では昨年度女王の常盤木学園(宮城県)が不参加。激戦区を勝ち抜いた聖和学園(宮城県)をはじめ、6度目の王座を狙う日ノ本学園、2016年度チャンピオンの藤枝順心(静岡県)、悲願の初優勝を狙う作陽(岡山県)が優勝争いの中心となるだろう。

選手では、世代別日本代表候補にも選ばれている藤枝順心のDF長江伊吹、作陽のMF森田美紗希らに注目したい。

記事提供:ベースボール・マガジン社『サッカーマガジン』

写真提供:読売新聞社