7月17日、都内で『東京2020 復興モニュメント』プロジェクトの発表が行われ、特別ゲストとしてプロテニスプレイヤーの錦織圭、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお氏、富澤たけし氏などが参加した。 これは、東京2020のゴールドパ…

7月17日、都内で『東京2020 復興モニュメント』プロジェクトの発表が行われ、特別ゲストとしてプロテニスプレイヤーの錦織圭、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお氏、富澤たけし氏などが参加した。

これは、東京2020のゴールドパートナーであるLIXIL(以下、リクシル)と東京2020組織委員会、東京都、東京藝術大学、岩手県、宮城県、福島県が共同で行う、被災地の復興プロジェクト。

岩手県・宮城県・福島県の仮設住宅824戸の窓などのアルミ材、約2トンを再利用してモニュメントを作成。2020年6月ごろまでに3体作られ、被災3県の中学生・高校生が書いた“復興支援の感謝”や“選手を応援”するメッセージが掲げられる。大会期間中には、都内の関連施設に設置され、選手からメッセージを寄せてもらう。そして、20年12月ごろに被災地の3県に届けられ、展示される計画となっている。

リクシル東京2020オリンピック・パラリンピック推進本部長の佐竹葉子氏は、

「被災者の方の生活と共にあったアルミ建材には、たくさんの人々の想いが詰まっています。仮設住宅のアルミ建材を再利用し、モニュメントという形で残すことで、未来へとつないでいければと思います」

プロジェクトは以下の予定で進行

1、被災3県から、解体された仮設住宅824戸の窓などを回収し再生アルミに

2、東京藝術大学の学生と被災地の中高生(50~100名程度)が協同し、モニュメントのデザインとメッセージを作成

3、東京藝術大学の学生が、再生アルミを材料にモニュメントを制作

4、大会期間中、都内の大会関連施設にモニュメントを設置

5、大会後、選手からのメッセージを加え被災地3県にモニュメントを設置 リクシルアンバサダーでもある錦織はこのプロジェクトについて、

「仮設住宅は、これからどうなっていくのか疑問だったので、モニュメントとして変わっていくというのは、凄く良いアイデアだと思いました。今後も様々な形で、被災地への関わりを増やしていきたいです」

リクシルは東日本大震災の時、仮設住宅の窓やドアなどのアルミ建材を提供するなど、住まいの面から復興を支えてきた。震災から8年、復興五輪といわれている2020大会の1つの象徴として、仮設住宅が形を変え、レガシーとなっていく。