リオデジャネイロ五輪で主役のひとりと注目を集めているのが、陸上の男子短距離ジャマイカ代表ウサイン・ボルトだ。8日の会見で…
リオデジャネイロ五輪で主役のひとりと注目を集めているのが、陸上の男子短距離ジャマイカ代表ウサイン・ボルトだ。8日の会見では改めて「五輪はリオが最後。いつかは引退しなければならない」と話した。
ボルトは7月に行われたジャマイカ選手権で100メートル決勝を棄権。ジャマイカ陸上連盟の規定に則って医療免除を申請し受理された。今大会100メートルは予選を経ない特別枠での代表選出となる。
五輪前の故障でコンディションを心配する声もあったが、7月22日に行われた陸上のダイヤモンド・リーグ第10戦、ロンドン・グランプリの200メートルで19秒89を出し優勝。復帰戦を勝利で飾ったことにより不安説を払拭した。
五輪3大会連続三冠を目指すボルトについて、短距離ジャマイカ代表のアサファ・パウエルは、「彼はこれ以上ビッグになりようがない存在」と話す。
「世界中で有名になっている。五輪の金メダルをあれだけ獲得して、さらに追加しようとしている。これ以上ビッグにはなりようがない。彼はすでにそういう場所にいる」
すべてを手に入れたかに見えるボルトが最後に狙うのは、200メートルを18秒台で走ること。以前からボルトは「19秒を切りたい」と公言してきた。自身が持つ19秒19の世界記録を更新し、人類初の偉業を達成した選手として歴史に名を残せるか。

世界陸上 男子100メートルで優勝したウサイン・ボルト(c)Getty Images