文=丸山素行 写真=鈴木栄一

フランス遠征で大会ベスト5を受賞

U19女子日本代表は7月20日からタイで行われるU19ワールドカップに向け、本日旅立った。チームはこの大会のために、6月にはフランス、ベルギー、ドイツ、チェコのU20代表と対戦するフランス遠征を行い、直前合宿ではアメリカ代表と練習試合を行っている。

フランス遠征ではヨーロッパの強豪国、しかも年上のカテゴリーが相手とあって苦戦し、1勝3敗の結果に。それでも各国のスタイルを体験でき、ワールドカップに向けた良い準備となった。このフランス遠征で東藤なな子は大会ベスト5を受賞している。昨年のU18ワールドカップではチームトップの平均14得点を記録しており、ワールドカップでの活躍も期待される。

「1、2試合目は調子が悪くて、最後のフランス戦でやっと修正できたという感じでした。相手にアジャストされると自分の思うようなプレーをさせてもらえないので、やっていく中で修正して、相手に守りにくいシュートを打てるようになりました」と、東藤は遠征の収穫を語る。

アメリカとの練習試合は連敗に終わったが、特に2試合目は収穫が多い試合となった。ファストブレイクポイントでアメリカを上回り、インサイドのディフェンスも改善し、終盤まで1桁の点差で食らいついた。この内容に東藤も「アメリカは(世界)1位ですが、全員で守って全員で攻めれば、これだけ戦えるというのが分かりました」と確かな手応えを得た。

「一瞬のスピードは誰にも負けない」

チームとしての目標はメダルを獲得すること。東藤の個人的な目標はチームの中心として活躍することだ。「得点でもディフェンスでも、チームの要になりたい。どれだけ自分のプレーが出せるかですね」と話す。

昨年のアジア選手権でチームハイの得点を挙げたように、東藤はスコアラーとしての役割を担っている。そして、ルイビル大へ進学する今野紀花も東藤と同じように、得点やアシストなどの役割を求められており、2人は切磋琢磨し合っているという。

「2、3番の得点を増やしたい、2人の得点を伸ばしていきたいとコーチに言われました。今野さんが取ったら自分も取らないといけないって。2人でこう攻めようと話していて、今野さんが最初に決めたら次は私の番かなって感じです」

「お互い点の取り合いをしてゲームが終わって、『今日すごかったね、明日負けないから』みたいな会話もあります」と、ライバル同士が高め合う会話もあるという。

オールラウンダーの今野に対し、東藤は「一瞬のスピードは誰にも負けないと思っていて、シュートのしなやかさも自分が勝っていると思う」と自己評価する。プレースタイルは違えど、互いに認め合う2人が切磋琢磨を続けることで、日本代表のレベルは確実に上がっていくはずだ。