登山は、8月2日に開会式が行われ、6日の閉会式まで開催される。競技は宮崎県を舞台に、2日〜5日の4日間に渡って熱い戦いが繰り広げられる。

ただ早く登ればいいだけではない登山競技

登山は自然の中で行う競技が故に、自然の中ならではの様々な状況をどうすれば解決できるか、知恵と工夫を試されるのが、この大会の醍醐味でもある。競技登山は基本的に減点方式で審査される。従って、大会当日で良い成績を残すには全ての項目においていかに減点を最小限に抑えるかが勝敗の鍵となる。よって、ただ早く登頂すればいいわけではない。

就寝時間まで採点の対象

1パーティの編成は、選手4人と監督1人で構成され、3泊4日の日程で行われる。審査区分は、以下の4つに分けられ、100点満点。

【審査区分と配点】

  • 行動(40点)
  • 生活技術(25点)
  • 知識(30点)
  • 態度(5点)

「行動」とは、「選手全員の登山をする体力と技術」を指す。配点が一番高いことから、最も重視していることが読み取れる。細かいところを見てみると、「行動」には体力の審査項目があり、「チーム内、チーム間の適切な間隔」とある。つまり、パーティ内の間隔が開きすぎていると減点の対象になるので、適切な間隔で歩いていなければならない。

配点は「生活技術」も「知識」も少なくなくない。「知識」の区分では、適切な時間内に天気図を書かなければならない。「態度」の区分では、選手達の大会期間中のマナーを審査される。例えば、他の登山客に対する繊細な心がけや,自然を愛する人間として当然の言動ができていない場合は減点される。大会期間中は、テントでの寝起きの時間も全て審査の対象となる。就寝時間が早すぎても遅すぎても減点の対象となるので、寝る時間さえも注意する必要がある。

舞台は日本百名山にも選ばれている祖母山

今年のインターハイの登山の舞台は、宮崎県の最高峰で日本百名山にも選ばれている祖母山のある高千穂町。祖母・傾・大崩山系は宮崎県・大分県・熊本県の県境部に位置し、急峻な岩峰や数々の美しい渓谷があり、希少動植物の宝庫として知られている。豊かな自然の中で登山が行われるが、夏季の南九州は太平洋高気圧が張り出した時には猛暑となる一方、台風が発生すると太平洋の暖かい海水で急激に発達しながら接近・上陸することも多い地域。出場者は、豪雨と暑さの両方を想定しておく必要がある。

雄大な自然を制するのは?

過去5年の優勝校を見ると、男子は長崎北陽台(長崎)が2014年と2017年、修道(広島)が2015年と2018年で各2回、2016年は千葉東(千葉)だった。一方の女子は、2015年と2017年に盛岡第一(岩手)が優勝。2014年に富士宮西(静岡)が、2016年には富士(静岡)が制し、静岡県勢が強さを見せた。

果たして今年は、宮崎の雄大な自然を相手にどの高校が優勝するのだろうか。

参考:令和元年度全国高等学校総合体育大会 登山実施要綱 予報第1号(前半、後半)