なぎなたは、8月9日に開会式が行われ、12日の閉会式まで開催される。競技は沖縄県を舞台に10日から開始され、3日間に渡って熱い戦いが繰り広げられる。 剣道と何が違う? 全長210センチ〜225センチほどのなぎなたを使って、定められて部位を打…

なぎなたは、8月9日に開会式が行われ、12日の閉会式まで開催される。競技は沖縄県を舞台に10日から開始され、3日間に渡って熱い戦いが繰り広げられる。

剣道と何が違う?

全長210センチ〜225センチほどのなぎなたを使って、定められて部位を打突して行う競技がなぎなただ。打突部位は、面、胴、小手の決まり手は剣道と同じだが、一つだけ違うものがある。それが、脛。足の膝から下の部分も有効打になるのが、剣道と大きく違うところである。相手に対して、よい間合いからタイミングよく技を出す事が勝利に結びつくと言われている。また、なぎなたの精神は、「礼に始まり礼に終わる」と言われ、作法が重要視されるので、凛とした学生の立ち振る舞いを見ても楽しめる競技だ。

試合と演技の2通り

インターハイのなぎなたは、試合と演技に分かれ、競技種目が団体試合、個人試合、演技の3つ。団体試合は1チーム5人による対抗戦、演技は2人一組の演技者によって行われる。試合時間は、団体試合が3分で延長なし引き分けをとる。個人試合も1試合3分だが、予選・決勝ともに延長2分を1回行い判定とする。ただし、決勝戦は勝敗を決するまで行う。有効となる打突は下記の5つ。これらの条件を満たしている打突が有効と認められる。

  1. ものうち(切先から15cm位)が正確に打突部位に到達していること。
  2. 打突時に姿勢が正しく理に叶った動作であること。
  3. 打突の機会がよいこと。
  4. 気魄に満ち、打ったあと残心があること。
  5. やや軽くとも追い込んだ際の打突、或いは追い込まれた時に加えたもっとも確実な打突

一方、演技は指定された「しかけ応じ」で行われる。判定は5人の審判が、演技者の充実した気勢と適法な姿勢による技の良否を見定めて判定し、過半数をもって勝敗を決する。なお、防具をつける試合と違って、演技は防具をつけない。

開催県代表の首里が2連覇なるか

21世紀に入ってからの団体試合を振り返ってみると、九州・沖縄勢が圧倒的な強さを見せている。2001年からは熊本西が5連覇。その後も佐賀県勢が2回、沖縄県勢も4回勝っている。昨年は、首里高校(沖縄)が2年ぶり2度目の団体試合を制した。今年は沖縄が開催県であるだけに、地元の首里は負けられないところだろう。