「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスで、同大会2年連続5度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。決勝はロジャー・フェデラー(スイス)との、4時間57分にもおよぶフル…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスで、同大会2年連続5度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。決勝はロジャー・フェデラー(スイス)との、4時間57分にもおよぶフルセット死闘を制しての2連覇だ。そのジョコビッチが、試合後に心境を話した。

熱気に満ちあふれていた「芝の聖地」の応援。特に試合終盤は、フェデラーが1ポイントを決めるごとに観衆が立ち上がって地鳴りのような大声援を送っていた。

BBCによるとジョコビッチは「観衆が『ロジャー』と連呼している時、僕には『ノバク』と聞こえたんです」「馬鹿げているように思えるかもしれませんが、そんな感じなのです」と話した。

ATP公式サイトによると、決勝の試合時間4時間57分は「ウィンブルドン」男子シングルス決勝としては過去最長記録。さらにジョコビッチは2度、相手にチャンピオンシップポイントを握られる大ピンチを乗り越えた。

「おそらく今までで最も過酷な、精神的に最も過酷な試合だったと思います」「終わった時には本当にホッとしました。こうした試合のためにこそ練習を積み、人生をかけるんだという気持ちです」

「それらは自分をこの位置に居させ、史上最も素晴らしいライバルたちと戦うために、コートで日々トレーニングや練習をする時間の1分1秒に意義と価値を与えるのです」

この優勝でグランドスラムタイトルの数を16に伸ばしたジョコビッチ。世界1位として見せた強靭なメンタルとプレーに、今後も注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのジョコビッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)