「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会最終日、男子シングルス決勝。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がロジャー・フェデラー(スイス)を7-6(…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会最終日、男子シングルス決勝。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がロジャー・フェデラー(スイス)を7-6(5)、1-6、7-6(4)、4-6、13-12(3)で破り、2年連続5度目の優勝を果たした。試合時間は4時間57分。この優勝は、数字上ではフェデラーに押されながらも、執念で掴んだ勝利だった。

試合全体の数字を振り返ってみると、トータルポイントはジョコビッチが204、フェデラーが218と、ジョコビッチは14ポイントも少なかった。他の数字もフェデラーを下回っており、上回ったのはアンフォーストエラーの数くらい。それもウィナーで40本差があってのものだった。

それにジョコビッチは第3セット終了時までブレークどころか、ブレークポイントすら握れていなかった。それでも勝利できたのは、真の勝負どころを制したからだった。

ジョコビッチが獲得した3セットはいずれもタイブレークを制してのもの。第5セットは、ルール改正で今年から導入された、ゲームカウント12-12からのタイブレークだった。さらにそこにたどり着くまでには、第15ゲームでブレークされ、第16ゲームで40-15とチャンピオンシップポイントを2本握られていた。

しかしその窮地から執念の4連続ポイント。間一髪でブレークバックに成功して試合を継続し、最後は優勝をもぎ取った。

試合後、ジョコビッチはインタビューで「これは最もエキサイティングな決勝の一つと言えます。少なくとも3本の指には入るでしょう。歴史に残る最も素晴らしい選手と、このような素晴らしい試合ができて、本当に誇りに思います」と語っている。

【ジョコビッチ 対 フェデラー 主なスタッツ】

◆ジョコビッチ

サービスエース         10本

ダブルフォルト         9本

ファーストサーブ成功率     62%

ファーストサーブポイント獲得率 74%

セカンドサーブポイント獲得率  47%

ブレークポイント勝率      3/8

ウィナー            54本

アンフォーストエラー      52本

◆フェデラー

サービスエース         25本

ダブルフォルト         6本

ファーストサーブ成功率     63%

ファーストサーブポイント獲得率 79%

セカンドサーブポイント獲得率  51%

ブレークポイント勝率      7/13

ウィナー            94本

アンフォーストエラー      62本

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのジョコビッチ(右)とフェデラー(左)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)