▷選手紹介

東京都大学連盟春季リーグ戦では何度もチームを救う一打を放つなど、勝負強さが光る正捕手。全日本総合選手権東京都予選では、初戦の難敵・国士舘大戦で勝負を決める満塁打を放つなど、チーム最多タイの6打点。『恐怖の8番打者』として君臨してきた。全日本総合選手権関東予選は打順の組み替えから両試合とも4番に座り、4四球を選ぶなど選球眼も優れている。他方守備面では、1学年上のエース山内壮起(スポ3=千葉・成田国際)から信頼を寄せられており、2年生ながらチームに欠かすことのできない存在に成長した。

▷全総成績

▽東京都予選(12打席11打数6安打6打点)

国士舘大戦:遊直、左前、左前、左本④

東京AC戦:右三①、左犠①、遊安、中前

中大戦:遊ゴ、三ゴ、遊飛、三ゴ

▽関東予選(6打席2打数0安打0打点)

花王コスメ小田原戦:四球、四球、投ゴ

日立大みかクラブ戦:四球、四球、三ゴ

(丸数字は打点つき)

コメント

――レギュラーになってから初めての全総予選(東京都予選、関東予選)を勝ち抜いて全国に進出されましたが、今のお気持ちをお聞かせいただけますか

レギュラーを取ってから初めての大会であるということはあまり意識せず、普段と同じような大会という位置付けで試合に臨めたことが良かったと思っています。そして全国進出を決めたときも、絶対に進出してやるという気持ちよりは目の前の1試合1試合の相手からどうやって白星を挙げるかということのほうに力を注いだことが、結果的に良い結果につながったと思います。

――東京都大学連盟春季リーグ戦(春季リーグ戦)とは違い、トーナメント戦の難しさを感じたりはしましたか

一発勝負だったので、国士舘大戦が大会前からずっとヤマ場になると思っていました。リーグ戦では勝てたのですが、トーナメントの一発勝負となるとそれに燃えてくる相手だと思うので、そこの配慮はしっかりとしようと攻撃面も守備面も組み立てようと思いました。

――今大会の中で、一番難しさを感じた場面はどこでしたか

東京ACの試合が個人的には一番難しい試合でしたね。その試合ではチーム的に山内さん(壮起、スポ3=千葉・成田国際)があまり投げることができない状況で、なるべく温存してトーナメントを勝ちたいと思っていました。その中で打撃陣はしっかりと点を取ってくれると思っていたので、僕が他の投手をうまくリードして守備面で失点を減らすことができれば次の試合に(楽に)進むことができると思っていました。しかし結局山内さんを登板させる展開となってしまったので、そこに関しては難しさを特に感じました。

――今まで下位の打順を打つことが多かった中で、全日本総合選手権関東予選(関東予選)で初めて4番に座りました。その部分に関してはいかがですか

大会前から丹野さん(太郎主将、スポ4=兵庫・滝川)に打順を変えるかもしれないという話をいただいていたのですが、僕自身は打順が何番であろうと自分のやることは変わらないと考えています。出塁したランナーをしっかりと返せるかどうかという部分では、4番も8番も変わらないと思っていて、変わるとすれば相手の攻め方だと思っています。その結果が厳しいコースに多く(球が)きて、四球をという結果になったと思います。やることとしては特に変わらないですね。

――関東予選でのご自身の調子かいかがでしたか

春季リーグ戦が終わって全総予選に入って、僕自身は東京都予選(全日本総合選手権東京都予選)の時にはホームランが出たり猛打賞を記録したりと、バットの状態は非常に良く、練習試合で国士館大と当たったときにも満塁ホームランが出てという中での関東予選でしたね。

――関東予選では正捕手として無失点に抑えられましたが、リード面についてお聞かせください

山内さんは春明けからすごく安定して、全ての球種でストライクが取れる精度まで僕は上がってきたと思っていて、そうした中でコントロールのある投手は僕のリードが全てであると思っているので、春季リーグ戦から配球を大きく変えたという訳ではなく、しっかりと高さに気を付けて丁寧にドロップ主体で投げるということを意識していました。

――全日本総合選手権東京都予選(東京都予選)で打たれたことへの反省や、リード面で改善した部分などはありますか

東京都予選で山内さんは中央大戦で失点したのですけど、その時は外のドロップを相手の左バッターに狙われているということが途中で分かって、その段階で試合中に配球を変えました。しかしいきなりスパッと配球を変えることはできなかったので、その部分はもう少し早い段階から気付くことができればよかったと思います。

――関東予選はエースである山内のみの登板となりましたが、他の投手陣に関してはいかがですか

これから全総(全日本総合選手権)やインカレを戦っていく上で、他の投手の力を借りないといけないと思っていて、ダブルヘッダーの2試合を戦っていく上でエースの山内さんをいかに少ない投球回に抑えるかということが大事になってくると思います。なので、他のピッチャーや僕自身がどれだけ状態を上げてチームを助けられるかに、かかってくると思うので、これから投手陣とも積極的にコミュニケーションをとってやっていきたいと思っています。

――最後に全国という舞台で早大が勝ち上がっていく為に、ご自身の強みを教えてください

今の早大の強みとしては、さまざまなバリエーションがある攻撃ができることが挙げられると思うのですが。その中で僕に求められている役割は、たまった走者を返すことであると思っているので、得点圏打率にこだわってバッティングでチームに貢献できればと思っています。

――全総の意気込みを教えてください

インカレ後の戦いなので、お世話になった4年生と最後にできるゲームで、その中で自分たちのソフトボールをしてどこまで強い相手と戦えるのかを試したいです。自分の場合はまだ下級生なので、次の代や自分達の代にその経験を伝え、それを糧にまた練習に励むことができればと思っています。

――ありがとうございました!

※この取材は7月3日に行われたものです。

(取材 大島悠希、編集 篠田雄大)

◆澤優輝(さわ・ゆうき)

2000(平12)年1月20日生まれのA型。182センチ、80キロ。東京・国学院久我山高出身。人間科学部2年。捕手。右投右打。強みは、たまった走者を返せることだ!