リーグ戦2部準優勝を挙げた

まだ雨の止まぬ梅雨真っただ中。涼しい外とは裏腹に、応援と気迫に溢れる後楽園ホールは、夏を彷彿とさせる熱量を帯びていた。応援指導部という強力なサポーターを迎えての、準優勝へとリーチがかかったリーグ戦最終戦。相手は専修大。初戦、無敗の古山皓介(環3・新潟江南)が先陣を切り慶大に勝利をもたらすと、続く第2・第3試合も連勝。しかし専修大も負けてはいない。その後の2戦は力強さを見せ慶大を圧倒する。そして迎えた第6試合。北岡秀石(経2・清風)の拳が慶大の勝利を掴み、最後に武智琉馬(環2・新田)が有終の美を飾った。

第72回関東大学ボクシングリーグ戦 第5節 vs専修大

7月13日(土) 10:30試合開始 @後楽園ホール

階級勝敗慶大選手名 相手選手名
LF古山皓介(環3・新潟江南)5−0(30-26,30-26,30-26,30-26,30-26)松浦遼太
桑満隆生(文3・慶應)0−5(30-26,30-26,30-27,30-27,30-27)荒巻壱成
井上慈元(総4・広陵)RSC3R2’39(20-18,20-18,20-18,20-18,20-18)玉木秀人
松木健太(総1・鎌倉学園)1−4(30-27,27-30,27-30,27-30,27-30)古殿涼
LW松村和弥(総1・浅野)0−5(27-30,27-30,27-30,27-30,28-29)清水陸
 北岡秀石(経2・清風)5−0(30-25,30-28,30-25,30-25,30-26)松永麟太郎
武智琉馬(環2・新田)5−0(29-28,30-27,30-27,30-27,29-28)田島正樹


古山は最終戦も見事先制の白星に貢献した

開幕はライトフライ級、全戦全勝の古山皓介の一戦。1Rから堅実な守りと正確なパンチで終始相手を圧倒。そして2,3Rはどちらでも疲れを感じさせることのない安定したプレーを見せ、相手に自分のリズムを乱されることなく5-0で初戦を制した。


前回の敗戦の雪辱を果たした桑満

続く二戦目はフライ級の桑満隆生(文3・慶應)の登場。試合は序盤から激しい打ち合いへ展開したが、この流れを変えたのは桑満の強力なストレート。流れに乗った桑満は2R後半に相手からダウンを奪うなど試合の主導権を握る。相手のパンチも上手くガードしつつ、3Rに奪った二度目のダウンが決定打となり、5-0で勝利した。


右攻撃が復活し、圧倒的な攻撃力を見せた井上主将

二連勝で迎えるバンタム級では、井上慈元主将(総4・広陵)の拳が魅せた。守りが堅い相手ではあったが、2R後半には彼のストレートがその壁を打ち破ると、3Rには力強いボディやフックで着実にダメージを蓄積させる。そのまま相手に反撃の隙を与えることなく、20秒を残してRSC勝ちを収めた。


松木は悔しくも接戦をものにできなかった

慶大勝利まであと1勝。ライト級を戦うのは松木健太(総1・鎌倉学園)。1Rでは相手のボディなどに苦戦し攻めきれなかったが、2Rには逆に松木の攻撃が優勢となる両者互角な展開となった。しかし、松木に疲労が見え始めた3R。粘り及ばず1-4と、接戦の軍配は相手に上がった。


松村は1年生対決を悔しい敗戦に終えた

松村和弥(総1・浅野)が出場したライトウェルター級は1年生同士の対決となった。相手の長いリーチから繰り出されるパンチに防戦一方で、なかなかパンチもヒットしなかった。3Rではガードも決まり、パンチも入るようになったが、スタミナ切れから反撃しきれず0-5と敗戦を喫した。


今試合も勝利を導く白星を挙げた北岡

3勝2敗。勝負を決めたい流れでウェルター級北岡秀石の出番。独特なフットワークとリズムに1Rは慎重になっていたが、続く2Rではすでに捉えたかのように、隙をついて確実に一発ずつ力強いパンチを決めていく。そして完璧にパンチを防ぎ切り、5-0でこの試合を制し、同時に境内の勝利が確定した。


全試合に引き続き勝利し、有終の美を飾った武智

締めの一戦は、立大戦でリーグ戦初勝利を飾ったミドル級武智琉馬。相手の激しい攻撃を俊敏な動きで器用によけつつ、リーチを生かしたフックで攻撃を重ねた。2Rでは押され気味となり疲労から動きが鈍ったが、ラスト数秒で右フックを決めるなど粘りを見せ、5-2で勝利しリーグ戦は幕を閉じた。

5月より長きに渡って続いたリーグ戦。ボクシング部の歴史に刻まれるべく、準優勝という結果を残した今年度。快挙に他ならない。しかし、ただ賞賛し合うだけでは終われない。唯一の敗北、法大戦で勝ちたかった選手がどれだけいるだろうか。噛み締めるは喜びか、はたまた優勝を逃した悔しさか。更なる飛躍に期待する。

(記事:結城和臣/写真:船田千紗)

以下、コメント

井上慈元(総4・広陵)

──今日の試合を振り返って

練習したことがしっかり出せたかっていうとそうでもないんですけど、しっかり最後勝てたのでそれでいいと思いました。

──前回の試合から取り組んだことは

しっかりボディーを打つっていうのは、右攻守も直っていたのでどんどん右を使えるようになっていて、右を使いながら自分のペースに持って行けたのがよかったかなと思います。

──2部準優勝でした

みんなよく頑張ったと思います。自分だけの力だけじゃなくて、みんながひとりひとり危機感を持って一生懸命頑張ってくれたお陰だと思うので、みんなを褒めたいです。

──主将としてのシーズンを振り返って

厳しく言わないようにしていました。厳しく言ってしまうとやっぱり萎縮して自分の力が出なくなってしまうと思っていたので、しっかり自分のペースでボクシングができるように、ボクシングを楽しんでもらえるようにっていうのは意識していました。

──今後に向けて

ここで僕のボクシング人生は終わりではないので、しっかりと次のステージで活躍できるように精進していくだけですね。

桑満隆生(文3・慶應)

──今日の試合を振り返って

前回の相手が強かったのでその雪辱を果たそうと、楽勝に勝つつもりでいましたが、案外相手がタフで苦しかった部分もありました。でも勝てて良かったです。

──3週間前の敗戦から取り組んできたことは

3週間前の相手は強くてビビっちゃったので、気持ちが弱くなってしまった部分もありましたが、良い試合をしたので自信を持って前に前進という感じですかね。

──今回の結果で2部2位ですが率直な感想は

おめでとうございます、良かったんじゃないですか(笑)。

──第三者目線ですが

狙ってたわけではなくて、気づいたら2部2位じゃん!と途中からみんな盛り上がったので、来年も良い結果が残せるといいなあという感じです。

──このリーグ全体を振り返って

全体的に良い試合が多くて、強敵、相手チームのキャプテンと戦う機会が2回あって、どちらも負けてしまったんですけど、悔しい思いをしながらもすごく成長できたリーグ戦だったと思うので、来年につなげたいと思います。

──今後に向けて

後輩もどんどん強くなっているので、この強さを継続していって欲しいです。

北岡秀石(経2・清風)

──今日の試合振り返ってみて

内容はダメダメなんですけど、まあ勝てば何でもいいと思ってます。ポイントはこっちが確実に取れていたけれど、相手はふざけたプレーをしてたので、こちらも楽な気持ちでそのまま逃げ切れたので良かったです。

──今回の試合の相手はどうでしたか

楽といえば楽に感じました。フィジカルもテクニックも全然負けてない相手だったので、こちらがポイントを取れていることはプレーをしていてわかっていました。ただ、そこで相手はポイントを取りに来ようと攻めるのではなくて、ふざけていたので、楽な試合に感じました。

──相手が「ふざけている」とは

本来ならパンチ打たれたら躱してすぐに打ち返さないとポイントは取れないわけですが、相手はそこで打ち返して来るのではなくて、足をクロスさせて遊んでいるような、まるでポイントを取ることよりも、ダンスみたいなパフォーマンスを意識していたような気がしました。それを「ふざけている」と感じました。

──リーグ戦全体を振り返ってみて

全部出るということはできませんでしたが、5戦中4戦出場し、出た4戦は全て勝つことができて、その中でチームとして4−3で何とか勝つことができた試合もありました。そんな試合でも勝利に貢献でき、数十年振りにチームが2位になれたので、メンバーの1人としてチームに貢献できて嬉しく思います。

──試合で楽しかったことや嬉しかったことは

相手選手から反則を取れたことですね。1Rに反則を取れたこともあって、さらにポイントも取れていたので、「負けることはないだろうな」と、余裕を持って試合を楽しむことができると感じたことですかね。

──慶大の勝利を決めた時の気持ちは

日体大戦の時も同じような状況で、その時はすごい嬉しかったのですが、今回の専修大学戦は、「勝てるだろうな」という試合だったので、安心した、ホッとしたという感じです。

──今後に向けて意気込みを

早慶戦が秋にあり、そこで後輩たちとレギュラーになるためにしのぎを削って争うことになると思うので、部内の競争でも競り勝って出場し、勝って終わりたいなと思います。