今年の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスの決勝は、8度優勝のロジャー・フェデラー(スイス)と4度優勝のノバク・ジョコビッチ(セル…

今年の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスの決勝は、8度優勝のロジャー・フェデラー(スイス)と4度優勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の組み合わせとなった。

両者ともにここまで好調な勝ち上がりで、決勝へ進出してきた。フェデラーは、準々決勝では全力でぶつかってきた錦織圭(日本/日清食品)から第1セットを落とすものの、完勝といえる内容。準決勝では同じく圧倒的な実力で勝ち上がってきたラファエル・ナダル(スペイン)にもロングラリーで上回った。

一方のジョコビッチも準々決勝ではダビド・ゴファン(ベルギー)に6ゲームしか与えない完勝。準決勝では今シーズン2連敗を喫していたロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に貫録勝ちしている。

そんな2人の決勝までの6試合の各合計数字を見比べてみた。するとフェデラーの方が合計ゲーム数は多いものの、合計試合時間が短いことがわかる。さらにウィナーもフェデラーの方が多く、アンフォーストエラーはより少ない。今大会ではフェデラーのサーブでのポイント、サーブからの3球目攻撃の精度の高さが目立っており、それが数字にも表れている。

さらにチャンスでのポイント獲得率は26/57、逆にピンチでのセーブ率も17/22と、勝負所でのポイント勝率は、フェデラーの方が上回っている。

一方のジョコビッチはここまで失セットは2のみと、フェデラーの3よりも少なく、ブレーク成功数はジョコビッチが34回とフェデラーの26回より多い。世界1位としての盤石な強さを見せつけており、各数字はいずれも好成績だ。

とはいえ、テニスは1対1のスポーツであり、相手が違えば状況も変わり、戦術も変わってくるため、合計した数字はあくまでも参考に過ぎない。

ただ両者とも良い状態で決勝に進出しており、最高の試合が行われるだろう。第1シードと第2シードの頂上決戦となった決勝は、日本時間14日22時に開始予定だ。

【フェデラーとジョコビッチの決勝までの各数字の合計】

フェデラー

試合時間:        12時間25分

ゲーム数:        192ゲーム

サービスエース:     56本

ダブルフォルト:     9本

ファーストサーブ成功率: 66%

サービスゲーム勝率:   91/96

ブレークポイント勝率:  26/57

ブレークポイントセーブ率:17/22

ウィナー:        257本

アンフォーストエラー:  116本

ジョコビッチ

試合時間:        13時間3分

ゲーム数:        182ゲーム

サービスエース:     49本

ダブルフォルト:     20本

ファーストサーブ成功率: 65%

サービスゲーム勝率:   86/92

ブレークポイント勝率:  34/71

ブレークポイントセーブ率:18/24

ウィナー:        210本

アンフォーストエラー:  136本

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのフェデラー

(Photo by TPN/Getty Images)