「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会12日目、女子シングルス決勝で第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第11シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2、6-2のストレートで破…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会12日目、女子シングルス決勝で第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第11シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2、6-2のストレートで破り、同大会初優勝を果たした。そのハレプと準優勝のセレナが試合後のセレモニーで喜びを語った。

先に登壇したセレナは「彼女はものすごいプレーをしました。本当におめでとうございます。今日は思うとおりのプレーができませんでした。彼女の素晴らしさを称えるしかないと思います」とハレプを称えた。

そして「戦い続けるその姿勢は保ったつもりですし、このスポーツを楽しんでいます。みなさんの前でプレーできることも大きな喜びです」と語ると、チームメイトに「チームのみなさん、いつもありがとう。大好きです」と感謝を伝えた。

続いて登壇したハレプ。インタビュアーに「今日はあなたの一番のプレーだったんじゃないですか」と聞かれると、「おっしゃるとおりです」と笑顔で答えた。そして「最高の試合でした。セレナ、本当にありがとう。この瞬間のためにとっても長い間頑張ってきました」と喜びを語った。

インタビュアーに「今日はリラックスしているように見えましたよ」と言われたハレプは「いや、実はおなかの調子がベストではなかったんです。でも、感情で乱されることなく、ベストを尽くすことができました」と語った。

トロフィーを手にしたハレプは「最高ですね。とっても特別な瞬間で、一生忘れることはありません」と語ると、続けて「母の夢だったんです。私が子どもの頃、ウィンブルドンの決勝でプレーする姿が見たいと言っていたんです。本当にありがとう」と語ると、会場から大きな拍手が送られた。

芝コートについては「いろいろと試行錯誤しました。芝コートでも勝てるように頑張ったつもりです。私は走ることが大好きですが、スライドが難しいですし、芝コート独特のクセもありますからね。でもここでどう対応すれば良いか、徐々に学び、今日その成果を出すことができました。ぜひまたここでプレーしたいです」と語った。

そして家族やチームメイトに感謝を述べると、最後に「私の国のみんな、応援してくれて本当にありがとうございます。私の決勝のためにわざわざ来てくれて本当にありがとうございます。最高でした」と感謝を伝えた。

優勝したハレプは、2018年の「全仏オープン」に続き、これがグランドスラム2勝目。また、「ウィンブルドン」においてはルーマニア勢として初優勝の快挙を成し遂げた。またハレプは週明けに更新される世界ランキングで4位になる予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」初優勝を果たしたハレプ

(Photo by Mike Hewitt/Getty Images)