12日、「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで16歳の望月慎太郎が日本男子初の決勝進出を果たした。望月は5月の「全仏オープン」と今大会で錦織圭(日本/日清食品)に練習相手として指名さ…

12日、「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで16歳の望月慎太郎が日本男子初の決勝進出を果たした。望月は5月の「全仏オープン」と今大会で錦織圭(日本/日清食品)に練習相手として指名された、期待のジュニア選手。

この日の準決勝で、第8シードの望月は第4シードのMartin Damm(アメリカ)と対戦。6‐1、0‐6、10‐8で勝利した。

第2セットでは1ゲームでも奪えなかった望月だが、第3セットはゲームカウント5‐2と大きくリード。しかしゲームカウント5‐5に追いつかれると、第15ゲームではブレークされる。それでも続く相手のサービング・フォー・ザ・マッチでマッチポイントを握られながらもしのいでブレークバックすると、最後は勝利を掴み、ほえて喜びを爆発させた。

試合後のインタビューで望月は「1セット目は思ったより簡単にいって、ちょっと気持ちに隙ができてしまいました。そこで2セット目を落としてしまったんですけど、最後まで諦めなかった結果だと思います。純粋に嬉しい気持ちで一杯です。もう一試合頑張りたいという気持ちだけで、全力尽くして、どんな結果であろうとここまでやってきたので、それを全て出し切るだけかなと思います」と落ち着いた表情で語っている。

グランドスラムのジュニアシングルスで、日本人男子が決勝へ進出するのは史上初の快挙。それにもかかわらず、インタビューでは冷静に次を見据えた望月に、優勝への期待が高まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン・ジュニア」での望月慎太郎

(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)