「世界水泳 韓国・光州2019」に出場する飛込競技・金戸凛写真:田村翔/アフロスポーツ1年後に迫った東京オリンピックに向け、各競技で繰り広げられる出場権争い。7月12日(金)~20日(土)の9日間開催される「世界水泳 韓国・光州2019…
1年後に迫った東京オリンピックに向け、各競技で繰り広げられる出場権争い。7月12日(金)~20日(土)の9日間開催される「世界水泳 韓国・光州2019」の飛込競技で注目されているのが、新星・金戸凛だ。
15歳でありながら日本代表入りを果たすトップレベルの選手である金戸。その実力はもちろんのこと、注目を集める要因の1つが彼女の家系。実は父方の祖父母が60年のローマ五輪、64年の東京五輪の飛込の代表で、金戸のコーチを務める両親は88年ソウル五輪から3大会連続出場した実力者。さらに姉と兄も選手という飛込一家で、親子3代での五輪出場を目指すサラブレッドなのだ。
幼少期からトランポリンやバレエを学び、小学校1年生の時に本格的に競技をスタート。全国中学校水泳競技大会に3年連続で2冠を達成するなど、ジュニアの大会では圧倒的な強さを発揮した。2017年には若干13歳で国際大会派遣選手選考会に出場し、シニアデビューを飾ると、その大会の女子3m板飛び込みでは、母がアトランタ五輪で6位入賞した時と同じ演技構成で、いきなり1位になるという快挙を達成。選考基準に点数がわずかに届かず、派遣選手には選ばれなかったが、強烈なインパクトを残した。
2017年の秋からは、日本スポーツ振興センターの東京五輪に向けた「有望アスリート海外強化支援」の対象選手に選ばれ、活動の拠点をシドニーへ。その成果もあり、2018年には日本室内選手権を初制覇。さらに今年からは世界の一流選手が参加するワールドシリーズに初挑戦し、日本室内選手権では自己ベスト更新する演技で連覇を達成した。ここで今回の世界選手権代表入りも手中に収めた。
そんな彼女の強みは、トランポリンで鍛えられた空中感覚とバレエで培った足先の柔軟性。入水が重要と言われるこの競技で、水しぶきを極限まで抑える演技には特に足先が大きなポイントとなる。この"水切れ"に秀でた点もさることながら、何よりサラブレッドとして注目を集め続けるプレッシャーの中で、急成長を遂げてきたメンタルコントロールが秀逸だ。
世界水泳では決勝進出の12名に残れば、早くも東京五輪への出場が内定となるが、果たして金戸はその権利を獲得できるのか...?そんな彼女の演技はもちろん、8月11日(日)にテレ朝チャンネル2で放送されるハイライト版では、男子シンクロ3m板飛び込みの寺内健と坂井丞組にも注目!寺内選手は、2001年の世界水泳福岡の男子3m板飛び込みで日本人初の銅メダルを獲得するなど、長きにわたり世界トップクラスで闘い続けてきたベテラン。シンクロ競技は、今回の世界水泳で8位以内に入れば代表入りが内定するため、日本男子エースである彼らの動向も見逃せない!
文=HOMINIS編集部
放送情報
世界水泳 韓国・光州2019 飛込ハイライト
放送日時:2019年8月11日(日)16:30~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。