「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会11日目、男子シングルス準決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と第3シードのラファエル・ナ…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会11日目、男子シングルス準決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が対戦する。この対戦に向けてナダルは「11年ぶりに彼とこのコートで対戦できることが嬉しい」と語っている。両者の過去の対戦成績はナダルが24勝、フェデラーが15勝となっている。「ウィンブルドン」では2006年、2007年、2008年の過去3回、いずれも決勝で対戦してきた。

2006年はナダルから見て0-6、6(5)-7、7-6(2)、3-6、2007年も6(7)-7、6-4、6(3)-7、6-2、2-6でナダルは敗れるも、熱戦を繰り広げた。そして2008年の決勝で、ついにナダルが6-4、6-4、6(5)-7、6(8)-7、9-7でフェデラーを破り、初優勝を飾った。特に2008年の決勝は、伝説の名勝負とされており、ドキュメンタリー映画も制作されているほどだ。

その伝説の名勝負から11年。長い時間を経て、またこのテニスの聖地で二人が激突する。

ATP(男子プロテニス協会)によると、ナダルは「ロジャーとの対戦はいつも他とはまったく違う状況になるんです。11年ぶりに彼とこのコートで再び対戦できることを嬉しく思っています。とても感慨深いし、多分彼も同じ気持ちだと思います」と語っている。

「この試合が楽しみだし、あのラウンドで彼ともう一度対戦する機会ができてそれも楽しみです。いつも同じことを言いますが、当然毎回僕たちが対戦するチャンスは少なくなる、それでも僕たちはまだここにいる。この試合以降もまた戦うチャンスを作りますよ」

そして今回の試合については「全仏オープンの時のような勝利を勝ち取れるなら、もちろんそれは敗退するより良いに決まってるでしょう。でも一方で、今回は状況がまったく異なっています。芝コートとクレーコートのどちらでプレーするかということが、テニスの世界では最も大きな分かれ目なんです」と語る。

実際、クレーコートではナダルの14勝2敗だが、芝コートでは1勝2敗。ちなみにハードコートでは、ナダルの9勝11敗となっている。

「 (そのコートで)うまく戦える可能性の高い選手が、多く勝ち抜いていける選手ということになる、結局そういうことなんです。このような試合もそういうことです」

対戦成績ではナダルが上回っているが、ナダルは同大会2度の優勝に対し、フェデラーは8度の優勝を誇っている。

両雄によるテニスの聖地での試合は、日本時間12日23時頃開始予定。今回はどんな素晴らしい戦いが繰り広げられるか、世界中のテニスファンが期待をよせている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのナダル

(Photo by TPN/Getty Images)