第7回もクラシコパークの運営に携わる3人。早稲田と慶應のかべを超え、最高の早慶戦を作ろうと協力し合うクラシコパークチーム。サッカーの熱いももちろんのことだが、早慶が協力し合って作り上げるのが早慶戦の醍醐味でもある。※この取材は6月28日に…

 第7回もクラシコパークの運営に携わる3人。早稲田と慶應のかべを超え、最高の早慶戦を作ろうと協力し合うクラシコパークチーム。サッカーの熱いももちろんのことだが、早慶が協力し合って作り上げるのが早慶戦の醍醐味でもある。

※この取材は6月28日に行われたものです。

――自己紹介をお願いします

大和 早稲田大学4年の大和翔です。早慶戦のクラシコパークの学生ステージの担当しています。

犬塚 スポーツ科学部1年の犬塚天蓮です。僕は体育会には所属していなんですけど、今回早慶戦に関わらせていただいてます。僕は食品販売を担当しています。

中井 慶應ソッカー部体育会2年の中井里衣子です。私は集客という別の班にはいっています。クラシコパークでも集客の手伝いと、食品の方でも犬塚くんと関わっています。

――どういった経緯で担当されているのですか

大和 去年から俺はやっていて、ステージ担当でした。今年もやろうって誘われたからやった感じですかね。

犬塚 僕は元々ア式のマネジャーに仮入部していて、色々考えた結果辞めたんです。退いたものの早慶戦には関わりたいと思ってて。クラシコパークの方で人手が足りないって聞いたので挑戦してみました。全然分かっていない状況でここにきたんですけど、手探りの状態で試行錯誤を繰り返してます。意外と大変でしたね(笑)。

中井 私はユニサカに入っていて、そのプロジェクトの一つとして早慶戦があります。それに当たってどう人を呼ぶかを考えたときに、サッカーに興味がなくても会場に足を運んでもらう必要があります。そのためにはクラシコパークをもっと充実させたり楽しんでもらえることが一番の大きな要因かなって考えたので、これまで以上に盛り上がるものにしたいと思ってやろうと決めました。サッカーじゃないところでも楽しんでほしいですね。

――ユニサカについて詳しく教えてください

中井 学生団体で全国で唯一、一般社団法人という法人格を持っていて、早慶戦で色々なスポンサーに協賛をいただいてます。法人格を持っていることでお金のやりとりができるっていう面でユニサカが企業と関わってやっています。大学スポーツを変えたいっていう思いで日々活動しています。

大和 かっこいい(笑)。

中井 今は早慶戦がメインなのでユニサカで集まることはないのですが、落ち着いたらまたそっちの活動もありますね。

――クラシコパークの進行状況はいかがですか

大和 まだステージの大きさとかが決まっていなくて、お金の関係でまだなんです。結構苦しい感じなんですよね。なかなか予定通りにはいってないですね。

犬塚 僕も本当によく分かっていなんですよ。全体の進捗状況は分かっていなくて。食品の方も当日の流れをまだつかんでいなくて、教えてもらってる感じですね。余裕はないです。最初、10団体ぐらい出そうとしてたんですけど3に減ってしまって。何とかかたちにはなってきてはいますけど。無事に終わることを目標にしています。今年が食品は初なので。

中井 コンコース内では出しているんですけど、本格的なキッチンカーは初めてだね。

犬塚 とりあえず探り探り何とか頑張っています。

――どんな団体が出店されますか

中井 学生がやっているキッチンカーです。学校にいっぱいキッチンカーが来ていて。SFCは昼休みがなくて、授業中にご飯食べるんですよ。だからそこで買って授業中に食べるのでキッチンカーはすごくきます。

犬塚 あとは、早稲田と慶應のOBの方がやられてるカレー屋さんと、武蔵小杉のイベントでお世話になった方のジェラート屋さんです。

中井 去年はもっと食べ物系の出店がほしいっていう声が多くて。やっぱり他のJリーグの試合を見てても食品は充実してるし。キッチンカーとかテントでかべを作って狭い空間を盛り上げようって計画しています。

――ステージの方は

大和 今年に関しては平日開催でクラシコパークの時間が短いんですよね。ステージも早い段階から色んな団体が発表してくれて。今年は学生も早くからは来れないから17時から短い時間でギュッとやるかたちですね。さっき言ったように、予算のところの兼ね合いが正直大変ですね。団体さんにも迷惑かけていて申し訳ないです。演技の構成が決まらないとかがあるので早く確定させないとです。

――昨年との違いはありますか

中井 私はクラシコパークに入っているけど、去年は一切関わっていなくて。女子部の試合もあって雰囲気も分からなくて。写真で見た中でアイデアを出しているので、もっと盛り上がるために食品を中心にやってます。客観的に見てこうした方がいいっていうのを伝えています。

犬塚 早慶戦は見たことがないんです。大学サッカー自体全然分からなくて、早慶戦は初です。分からないなりに頑張ってます。

大和 去年は色んな団体に出てもらったけど、今年はギュッとコンパクトにしたね。割とパッと見て楽しいと思えるような団体に協力してもらって、雰囲気的にはお祭りみたいな感じになるようには考えてます。今年は時間も少ないですし。

――クラシコパークの魅力について教えてください

大和 目的は集客ですけど、団体に出てもらうことで頑張ってる人の頑張りを見ることができる。早慶サッカー部だけが頑張ってるところを見てもらうんじゃなくて、せっかく大勢の人が来てくれるんだから自分たち以外にも頑張ってる人がいることを知ってほしいですね。そういう人たちにスポットが当たってほしくてステージはあります。自分たち以外の頑張りに注目してほしいです!

犬塚 僕が感じる魅力は、早慶戦の作り手が増えるってことですね。今までは早慶のサッカー部だけで作っていて、学生も関わるのが見るだけだったけど、体育会のサッカー部っていう垣根を超えて見るだけじゃなくなったよね。色んな人が早慶戦を作る一員になれるのは他の競技にはないことですごく価値があることだと思っていて。それはすごいことだと本当に思いますね。

中井 サッカーに興味がなくても一つのイベントとして武蔵小杉の住民が気軽に入って気軽に学生と関わって応援してくれるつながりを作れる場だと思っています。

――どんな早慶戦にしたいですか

中井 他の部活の早慶戦と違ってクラシコパークがあって、ただスポーツだけを見てもらうイベントじゃないので、サッカーの早慶戦って楽しいよねって思ってもらいたいです。来年も見に来たくなるような早慶戦になれば嬉しいです。

大和 最後だからなぁ。ア式に入った理由が早慶戦を見てだったから、本当に思い入れのある試合なんだよね。だからやっぱりサッカーの早慶戦に行きたいって思ってもらえるようにしたい。自分が卒業した後もどんどん面白くなって、遠いところからでも足を運びたいって思ってほしいです。将来的にはJリーグを超えてほしいな。

犬塚 僕はただ一日早稲田対慶應の試合をやる、で終わらせたくなくて。大きなイベントとしてあってほしいですね。他の競技の早慶戦には負けたくないって気持ちもありますね。早慶戦といえばサッカーだよね、っていうのをつくりたいです。

中井 スタジアムに来てすぐ席に着くんじゃなくて、クラシコパークに来てもらえるかが今回は重要ですね。

――来場者にメッセージをお願いします

中井 サッカーの早慶戦はピッチにいる選手だけが主役じゃないんです。色んなところで色んな人が携わってサッカーの早慶戦ができているので、色んな人の頑張りを見てほしいし、ぜひクラシコパークにも足を運んで楽しんでいってほしいです。

犬塚 僕はまずは一番は早慶戦の試合を楽しんでもらいたいです。色んな学生が関わって作られている早慶戦なので、それを肌で感じて何となく日々を過ごしている人の刺激になったりすればいいなと思っています。ぜひクラシコパークに来てください。

大和 何かに全力で取り組むことっていうのは大切だと思っていて。大学生でも何となく日々を過ごしてる人もいると思うけど自分たちは全力でやってるし、試合でもそういう姿を見てほしいっていうのはあります。クラシコパークでも本気で演技をしてくれる人とか運営で頑張ってる人たちとかにも注目して何かを感じてもらいたいですかね。

――ありがとうございました!

(取材・編集 大山遼佳)


◆犬塚天蓮(いぬづか・あれん)(※写真右)

早稲田大学スポーツ科学部1年。クラシコパークでは主にキッチンカーを担当。初めての早慶戦に向けて準備は万端です!

◆大和翔(やまと・しょう)(※写真中央)

山形・県立鶴岡南高出身。早稲田大学ア式蹴球部、先進理工学部4年。クラシコパークではステージを担当。自分が早稲田を目指したきっかけとなる早慶戦は今年で最後。熱い思いを見せてくれるはず!

◆中井里衣子(なかい・りえこ)(※写真左)

岡山・作陽高出身。慶應義塾体育会ソッカー部女子、総合政策学部2年。ソッカー部だけでなくユニサカにも所属し、早慶戦の運営に関わっている。女子部の戦いにもぜひ注目してください!