「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで16歳の望月慎太郎がベスト8入りを果たした。望月は5月の「全仏オープン」と今大会で錦織圭(日本/日清食品)に練習相手として指名された、期待のジュ…

「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで16歳の望月慎太郎がベスト8入りを果たした。望月は5月の「全仏オープン」と今大会で錦織圭(日本/日清食品)に練習相手として指名された、期待のジュニア選手。その望月のインタビューが、大会公式Facebookで動画投稿されている。

望月は芝の聖地「ウィンブルドン」での戦いについて「ずっとテレビで観ていた大会で、ずっと小っちゃい頃から憧れていた試合なんで、そこでまずプレーできるってことが一番幸せで」と話した。

「やっぱり人も多いですし、コートもすごいんで。その中でいい意味であんまり周りに気をとられないで、試合に集中できているのは今いいかなと思っています」

全仏ジュニアでは初めてのグランドスラムジュニアへの挑戦で、錦織のジュニア時代最高成績を上回るベスト4に進出。さらに6月末にノッティンガムで行われた芝のジュニア大会では、自身初の芝大会でいきなり優勝を果たした望月。勢いづくなか乗り込んできた「ウィンブルドン」でも勝ち上がってきていることについて、次のように話している。

「ノッティンガムで試合をやってた時はけっこう簡単に勝てていて。今回はけっこう相手もすごいやってきて、なかなか勝つのが難しかったり、2試合とも全然簡単にいかなかったんですけど。競ったところでしっかり自分の気持ちを強くもってプレーできていることが、ノッティンガムとまず違うことだと思うのと、その中で勝ち上がれてるので、そこは自分でしっかりプラスに捉えて引き続き頑張りたいという気持ちがあります」

望月は13歳から錦織と同じ米国のIMGアカデミーで腕を磨いている。アカデミーでは共に練習しており、そんな望月について先輩の錦織は、記者会見で「将来が楽しみ。パワーに頼らず、いろんな方面からプレーできる。どう育っていくか、僕も楽しみ」と期待を寄せている。

また、錦織は4回戦で勝利を収めたあと観客席の声援にお辞儀で応えたが、これも望月の影響だという。錦織は「慎太郎が試合後にやっていて、えらいなと思って、自分もやってみようかなと。慎太郎からのインスパイアでした」と話した。

このことについて聞かれた望月は「日本人の応援の方々が多かったので、やっぱり日本人にはしっかりお辞儀してちゃんと挨拶しようと思っているので」と答えた。

「錦織選手の話自体は直接自分で見て聞いたわけではないですけど、自分が日本人として普通に丁寧に挨拶しようと思ってやっただけです」

テニスの成長だけでなく、先輩錦織に影響を与える礼儀正しさをもつ16歳。今大会でのさらなる活躍、そしてこれからが楽しみだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全仏OPジュニア」での望月慎太郎

(Photo by The Tennis Daily)