健康食品として度々注目される寒天ですが、ブームが過ぎてしまうと食べなくなったりしがちですよね。そこで今回は、今一度寒天の栄養を見直すとともに、毎日の食卓に取り入れやすい寒天レシピをご紹介します。健康食品も継続的に食べなければ効果が期待でき…
健康食品として度々注目される寒天ですが、ブームが過ぎてしまうと食べなくなったりしがちですよね。
そこで今回は、今一度寒天の栄養を見直すとともに、毎日の食卓に取り入れやすい寒天レシピをご紹介します。健康食品も継続的に食べなければ効果が期待できません。是非毎日の食卓に美味しく取り入れてみてくださいね。
実は健康食品?「寒天」の魅力
寒天は、粉寒天、糸寒天、角(棒)寒天などの種類がありますが、どれもテングサやオゴノリといった海藻から作られています。つまりは食物繊維の塊と言っても過言ではありません。
また、高血糖、高コレステロール、高血圧の改善や予防も期待できるそうです。ノンカロリーなのでダイエットにも最適、上手に活用していただきたい食材のひとつです。
寒天の種類と使い分け
●粉寒天・・・粉状なので水で戻す必要がなく、そのまま料理に使うことができます。計量もしやすいのでお菓子作りに最適です。ゼリーなどに使うと歯切れよく、なめらかな食感が楽しめます。初心者の方におすすめ。
●糸寒天・・・細く長い寒天で水に浸して戻してから使用するのが一般的です。透明感があり、繊細な口当たりなので、サラダやスープなど料理にも使うことができます。
●角寒天・・・棒寒天とも呼ばれ、伝統的な製法で作られています。風味豊かで弾力があり、舌触りよく仕上がります。通常は戻した寒天を煮溶かして使用しますが、ちぎってサラダやスイーツを作ることもできます。
ではいよいよメインおかずからスープまで、毎日食べたい寒天レシピをご紹介します!
酸味がクセになる!糸寒天のさっぱりサラダ
【材料】2人分
糸寒天・・・100g(水で戻した状態での分量です。)
わかめ(乾燥)・・・10g(水で戻した状態での分量です。)
きゅうり・・・1/4本
カニ風味かまぼこ・・・30g
(タレ)
醤油・・・大さじ1
酢・・・大さじ1
砂糖・・・大さじ1/2
ごま油・・・大さじ1
白ごま・・・少々
生姜のすりおろし・・・少々
【作り方】
1.きゅうりは薄い輪切りにして塩少々(分量外)をふってもみ、水分が出たらしっかりと水気を絞る。
2.ボウルに糸寒天ときゅうり、わかめ、ほぐしたカニ風味かまぼこを入れる。
3.(タレ)の材料を合わせ、3に加えてさっくりと混ぜ合わせる。
程よい酸味がクセになるさっぱりとした寒天サラダです。ツルツルとのど越し良く食べられるので箸休めとしても最適な一品です。低カロリーですが満腹感が得られるのでダイエット中の方にもおすすめです。
ご飯がすすむ!糸寒天のチャプチェ風
【材料】2人分
糸寒天・・・100g(水で戻した状態での分量です。)
牛豚合い挽き肉・・・30g
長ネギ・・・1/4本
ニンジン・・・1/4本
えのきたけ・・・1/4袋
ニンニクのすりおろし・・・少々
水・・・100ml
(A)砂糖・・・大さじ1
(A)酒・・・大さじ1
(A)醤油・・・大さじ2と1/2
(A)オイスターソース・・・大さじ1/2
輪切り唐辛子・・・適宜
白ごま・・・適宜
【作り方】
1.長ネギは斜めに薄切りにする。ニンジンは皮をむいて細切りにする。えのきたけは根元を落として長さを半分に切る。
2.フライパンにサラダ油少々(分量外)をひいて中火で熱し、牛豚合いびき肉をポロポロになるまで炒める。ニンニクのすりおろし、好みで輪切り唐辛子を加えて炒め合わせる。
3.2に長ネギ、ニンジン、えのきたけを加えて炒め、しんなりとしたら水を加える。煮立ったら(A)の調味料を加えてひと煮する。
4.火を止めて糸寒天を加えてさっと混ぜ合わせる。器に盛り付けて白ごまをふる。
春雨の代わりに糸寒天を使用してチャプチェ風に仕上げたおかずです。濃いめの味付けでご飯が進みます。ポイントは、味付けした後に火を止めて糸寒天を加えること。熱いフライパンの中で糸寒天を炒めると溶ける場合があるので、さっと和える程度がベストです。
汁物に入れればお手軽!糸寒天の中華スープ
【材料】2人分
糸寒天・・・50g(水で戻した状態での分量です。)
ニンジン・・・少々
ほうれん草・・・1株
えのきたけ・・・1/4袋
水・・・300ml
鶏ガラスープの素(顆粒)・・・小さじ2
醤油・・・大さじ1
オイスターソース・・・大さじ1/2
塩・・・少々
ブラックペッパー・・・適宜
【作り方】
1.ニンジンは細切りにする。ほうれん草は5センチ程度の長さに切る。えのきたけは根元を落として長さを半分に切る。
2.鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて火にかける。煮立ったら1の野菜を加えて柔らかくなるまで煮る。
3.醤油、オイスターソースを加え、味をみて塩少々で整える。火を止めて糸寒天を加え、さっと混ぜ合わせる。器に盛り付けてお好みでブラックペッパーをふる。
糸寒天はスープやお味噌汁に入れると毎日手軽に食べることができます。溶けても美味しいですが、食感を楽しみたい場合は火を止めてから加えるようにしましょう。
菱餅形3色牛乳寒天
【材料】(15cm×12cmの長方形型1台分)
粉寒天・・・4g
牛乳・・・400ml
水・・・200ml
砂糖・・・50g
いちごジャム・・・大さじ2
抹茶(粉末)・・・小さじ1/2(小さじ1の水で溶いておく。)
いちご(飾り用)・・・1個
【作り方】
1.鍋に水と粉寒天を入れて混ぜ合わせる。火にかけて、粉寒天が完全に溶けるまで2分ほどかき混ぜる。砂糖を加えて溶かし、火を止める。
2.牛乳はレンジで人肌程度に温め、1に注いで混ぜ合わせる。
3.牛乳液の1/3の量にいちごジャムを加えて混ぜ合わせ、型に流し入れる。冷蔵庫に入れて表面が冷やし固まったら、残りの1/3の量を流し入れ、再度冷やし固める。最後の1/3の量の牛乳液に抹茶を加えて混ぜ合わせ、静かに注いで冷やし固める。
4.完全に冷やし固まったら、皿の上に返す。長方形の角を切って菱形にする。飾り用のいちごをのせる。
ゼラチンと違って寒天は常温でも固まります。そのため、型に流し入れた後は、表面が固まるまで残りの牛乳液を湯煎にかけておくのがおすすめです。
いかがでしたか?料理に取り入れやすい糸寒天を中心に、おかずからスープまで簡単レシピをご紹介しました。ブームにとらわれず、是非継続的に毎日の食卓に取り入れて、健康的な体作りに役立てて頂けたらと思います。
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。