新時代到来なるか。8月に行われる全日本大学対抗選手権トラックに向けての前哨戦ともいえる今大会。明大は2位が4つ、3位が2つと勝ち切れないレースが続いたが、インディヴィデュアル・パーシュート、マディソンといった中距離勢が活躍。新たな一面を見せた大会となった。

 

◆7・7 第60回全日本学生選手権トラック(松本市美鈴湖自転車競技場)

▼男子1キロメートルタイムトライアル

田川――10位

▼男子ポイントレース

渡邉――2位

▼男子4キロメートルインディビデュアル・パーシュート

齋藤――2位

▼男子ケイリン

甲斐――2位

塩島――3位

▼男子マディソン

梅本・渡邉――2位

▼男子タンデム・スプリント

田川・甲斐――2位

▼男子スプリント

荒川――3位

「自分にも相手にも勝てなかった」。4キロメートルインディヴィデュアル・パーシュートに出場した齋藤知樹(政経1=福井県立科学技術)は、ルーキーながら2位という結果にも悔しさをにじませた。「大学に入ってから1番調子が良かった」(齋藤)と、前日の予選は1位で通過。決勝では予選以上のタイムを意識し、勢いよくスタートしたものの後半大きく失速した。「体力が足りなかった」(齋藤)。課題はあるが、フレッシュな走りは明大を活気づけた。これまで目立っていなかった種目で、期待の新星が新たな風を吹かせる。

アクシデントにも負けなかった。本降りの雨の中行われたスクラッチ決勝で大きな落車に巻き込まれた梅本泰生(法3=石田)は全身に擦り傷等を負いながらもマディソンに出場。ペアの渡邉慶太(政経3=浦和工)は「梅本が落車の影響で体が動いてないと感じた」と、うまく交代できるようにカバーの意識を高めた。ともに役割を果たし、最終的には「ケガをしている中では上出来」(梅本)の2位に食い込んだ。インカレではペアの解散が濃厚だが、それぞれの専門種目で勝利を奪い取る。

勝負の時が迫る。インカレまであと約1カ月半。これまで好成績を残してきた短距離のケイリンやスプリントに加えて、今大会ではこれまで目立っていなかった種目が活躍を見せた。「インカレは中距離みんなで結果を出して、明大は中距離の時代だと思わせたい」(渡邉)。新境地開拓が実ればトラック制覇も夢ではない。

[川和健太郎]

レース後のコメント

梅本

――インカレへの手応えはいかがですか。

「優勝できる位置にはいると思うので、1カ月しかありませんけれど、しっかりと仕上げてインカレでは1番高い表彰台に登れるように頑張っていきたいです」

――マディソンの魅力は何でしょうか。

「マディソンは2人で走る競技で、交代しながら走ることによって、レースの疲労の軽減やスピードが落ちていたのをまたさらに伸ばすことができるので、常にハイスピードのレース展開で見ている側も面白いですし、やっている側も面白いです。危険は付き物ですけれど、とても魅力的で大好きな種目なので、これからも出続けたいと思います」

渡邉

――インカレに向けて何をしていきたいですか。

「今回個人の種目は結果が出ましたが、今まで明大は団体の種目があまり良い結果ではなかったので、今年度は団体種目でも結果を出して、中距離の時代だと見せつけられたらと思います」

齋藤

――インカレに向けて目標と意気込みをお願いします。

「自分に勝つことは当たり前ですけど、1位を狙って、年上の先輩にも負けない走りを目指して頑張っていきたいと思います」