写真:惜しくも敗れた戸上隼輔(野田学園)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン 2019年7月9日~7月14日>

7月9日、オーストラリアオープンが開幕し、男女シングルスの予選が行われた。

女子シングルスの予選では、小塩遥菜(7月世界ランキング199位・JOCエリートアカデミー)が地元オーストラリアの選手と対戦。相手のドライブには威力があったが、バックカットで巧みに変化をつけて相手を翻弄した。強打をされても、粘り強く拾い、最後には逆襲の攻撃で決める危なげない試合展開でストレートで勝利。




写真:13歳の小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)は快勝/撮影:ラリーズ編集部

一方男子シングルスでは、インハイ王者の戸上隼輔(同175位・野田学園高校)が薛飛(シュエフェイ・同298位・中国)と対戦。

薛飛は中国国内でも期待のペンホルダー選手だ。試合は序盤から中陣での引き合いになり、ラリーでは互角の勝負。しかし、フォア前に巻き込みサーブを徹底して出され、戸上はチキータを上手く使えず、1,2ゲーム目を落としてしまう。

3ゲーム目はフォア前の巻き込みサーブに対してフリックでレシーブし、畳みかけるような速攻で1ゲームを返す。4ゲーム目はブロックで変化をつけたり、相手を台から下げる展開でラリーでは優位に立つも、台上プレーでのミスで差をつけられてしまう。

後がなくなった5ゲーム目は、戸上がリスクを負ってストレートへの攻撃を増やし、先手を取る展開で主導権を握る。終盤ではストップレシーブで緩急をつけると一気に差をつけ、1ゲームを返す。

余裕のなくなった薛飛は、戸上のミスを誘う戦術から、強打で自分から点を取りに行く戦術に。しかし戸上も落ち着いて対処し、6ゲーム目を奪う。勝負の行方は最終ゲームへ。最終ゲームは、薛飛が中国選手特有の終盤での強さを発揮し、戸上も善戦したが惜しくも敗れた。

また、本戦出場を目指す神巧也(同143位・T.T彩たま)は、中国のダークホース・孫聞(スンウェン・同223位・中国)と対戦。序盤の2ゲームを連取し、この勢いのまま孫を破るかと思われたが、3ゲーム目のデュースを落とすと、一気に4ゲーム連取され、悔しい逆転負けとなった。

試合後コメント




写真:戸上隼輔(野田学園・写真奥)/撮影:ラリーズ編集部

前陣でのキレ味抜群の両ハンド攻撃が特徴の戸上は「最初は自分よりもレベルが上の選手なので、自信がなかったが、やっていくうちに通用する部分も発見できた。最終セットは落としてしまったが、いい部分もありチャンスはあったと思う。自分の中でこの試合は成長につながったとも思っている。中陣対中陣で、得点することが多かったので、少し自信を持つことができた。」と試合を振り返り、自分のプレーの新たな可能性を見出したようだ。

詳細スコア




写真:神巧也(T.T彩たま)は孫聞(中国)に善戦するも一歩及ばず/撮影:ラリーズ編集部

<女子シングルス予選>

○小塩遥菜 4-0 SANG Xu Stephanie(オーストラリア)
11-2/11-6/11-3/11-6

<男子シングルス予選>

○三部航平 4-0 VON EINEM Samuel(オーストラリア)
11-7/11-5/11-7/11-1

○平野友樹 4-1 李漢銘(中国香港)
11-2/7-11/11-8/11-5/11-8

戸上隼輔 3-4 ○薛飛(中国)
9-11/11-13/11-7/6-11/11-5/11-6/6-11

田添響 2-4 ○安宰賢(韓国)
11-9/7-11/13-15/11-3/10-12/9-11

神巧也 2-4 ○孫聞(中国)
11-3/11-7/11-13/7-11/7-11/8-11

○及川瑞基 4-0 JAIN Payas(インド)
11-6/11-4/11-8/11-1

有延大夢 3-4 ○ランビエ・フローレント(ベルギー)
11-8/10-12/12-10/7-11/11-6/12-14/5-11

文:ラリーズ編集部