上田桃子(33歳)うえだ・ももこ/1986年6月15日生まれ。熊本県出身。今季出場13試合。賞金ランキング5位(5280万5499円)。トップ10入り5回。優勝2回。ツアー通算15勝(※海外対象試合も含む)。※7月7日現在。以下同…
上田桃子(33歳)
うえだ・ももこ/1986年6月15日生まれ。熊本県出身。
今季出場13試合。賞金ランキング5位(5280万5499円)。
トップ10入り5回。優勝2回。ツアー通算15勝(※海外対象試合も含む)。
※7月7日現在。以下同
“心・技・体”で言えば、「心」の部分ではまだまだ上に行ける余地があると考えて、今年はオフからそこに取り組んできました。きっかけは、昨年のTOTOジャパンクラシックで2位タイに入った時、世界のトップ選手と戦うなかで、自分の中にワクワク感とか、闘争心みたいなものが湧いてきたことで、なんというか”気持ちの切り替え”みたいなことができた感じがあったんです。
これまで、「笑顔でプレーしたほうがいい」とか、100万回というほど聞いてきましたけど、自分は勝負の世界に笑いはいらないと思ってやってきたし、メンタルをフラットにしようと思ったら、逆にゴルフが面白くなくなってきたりしました。それは、今までの自分が”我慢をする”ということをネガティブにとらえていたからです。
でもそれが、つまり”我慢をする”ということが、ネガティブなことだけじゃないというふうに思えてきて、じゃあ、そこにチャレンジすることも面白いかな、と思ったのが今シーズンなんです。
(前半戦の成績に関して)私は数字的な部分にはあまりこだわりがないんですよ。たとえば、平均パット数がよくても、”ここ”という大事な時にミスパットをしたら、そのスタッツって単なる数字でしかないわけであって、逆に”ここ”という時に決められることのほうが大きいと思うんです。
それでも、平均ストロークで1年間を通していい数字を出している人は、力のある人だと思っています。そういう意味では、後半戦も平均ストローク「60台」を目指していきたい。ただ、自分としては、”心・技・体”という部分を、より充実させていきたいと思っています。
鈴木 愛(25歳)
すずき・あい/1994年5月9日生まれ。徳島県出身。
今季出場13試合。賞金ランキング3位(6420万1999円)
トップ10入り7回。優勝3回。ツアー通算12勝。
(6月に入って、宮里藍・サントリーレディスオープン、ニチレイレディスと2週連続優勝)前半戦は、この2週間がよかっただけ。ずっと(調子が)よかったか? というと、そうでもないです。私の中では「低迷していた」と思っています。
まあでも、実力的には昨年よりは(上に)きていると思っています。(4勝した)昨年は1勝目、2勝目と流れで勝って、そこからトントンと勢いで勝ったようなもの。今年のほうが(本当の)実力だと思います。
前半戦は3勝できましたけど、1年を通してずっと調子がいい、ということはないですから。今年は(調子のいいときがあったり、悪いときがあったり)そういう年かな、と思っています。
有村智恵(31歳)
ありむら・ちえ/1987年11月22日生まれ。熊本県出身。
今季出場15試合。賞金ランキング53位(863万9666円)。
トップ10入り1回。最高位10位タイ。ツアー通算14勝。
シーズン開幕の時に掲げた「優勝」という目標は達成できていないし、もうひとつの目標でもある「プレッシャーや期待のなかで楽しむ」ということも、まだ実現できていない感じです。
でも前半戦は、結果に結びつかなくても「ゴルフの感触はよかった」という手応えがありました。もちろん、スイング的な課題はありますけど、そこを考えすぎると、戦略的な面での弾道のイメージが消えてしまうことがあるので、試合ではスイング的なことよりも、戦略的なイメージ作りを重視しています。
「黄金世代」から刺激を受けるか? う~ん、黄金世代に限らず、(強い選手から)いろいろ学ぶべきところは学び、盗めるところは盗んで、少しでも自分のプラスにもっていければと思っています。そういう意味では、強い選手がどんどん出てくる――今の状況は、いいことだと思っています。
前半戦は、耐えるゴルフはできたんですけれど、なかなかビッグスコアが出せていないので、後半戦はギャラリーのみなさんにも喜んでもらえるような、試合の展開によってビッグスコアを出せるような、攻めるゴルフができればと思っています。
キム・ハヌル(30歳)
きむ・はぬる/1988年12月17日生まれ。韓国出身。
今季出場13試合。賞金ランキング63位(626万4000円)。
トップ10入り0回。最高位17位タイ。ツアー通算6勝。
前半戦は、がんばってはいたんですけど、結果はちょっと……。自分としては、残念な感じでしたね。
自分の得意なものはショットなんですが、前半戦はそれが気に入らないというか、ちょっと不調の原因になっていたと思います。今季はオフから、技術的な部分では飛距離アップに取り組んできて、もちろん今も飛距離は求めていますが、こうした状況にあって、最近はきちんと芯に当てて、正確性を求めるほうに重点を置いて練習しています。
昨季は勝利を挙げることができませんでしたから、今季は「勝ちたい」と言っていたのですが、ここまで勝つことができなくて残念です。でも、自分は後半戦に強いと思っています。ショットの調子もよくなってきたので、大丈夫。これから大きな試合もありますし、がんばっていきます。
成田美寿々(26歳)
なりた・みすず/1992年10月8日生まれ。千葉県出身。
今季出場13試合。賞金ランキング17位(2980万6666円)。
トップ10入り3回。優勝1回。ツアー通算12勝。
(前半戦の成績には)まあ、納得はいっていないですよね。優勝は1回したものの、あとは何もいいところがなかったので、前半戦はストレスが溜まるばかりでした。
(ストレスの原因は)ショットですね。ドライバーも、アイアンも不調で、バーディーの数が例年に比べて、極端に少なくなってしまっているので……。ぜんぜん自分のゴルフができていない、という感じでした。
そうなった原因は、オフにやったスイング作りがちょっと自分に合わなかった、というのがありました。でも、今はだいぶよくなってきています。(後半戦に向けて)そろそろエンジンをかけていかないとマズいな……と、周りは焦っているのですが、自分はそれほど焦らずにやろうと思っています(笑)。
東京五輪ですか? 正直(代表権獲得は)厳しいかな、と思っています。でも、やってみないとわからないので、最後まで望みを捨てずにがんばります。
葭葉ルミ(26歳)
よしば・るみ/1993年3月12日生まれ。東京都出身。
今季出場18試合。賞金ランキング25位(1891万3666円)。
トップ10入り2回。最高位2位。ツアー通算1勝。
今年は、飛距離プラス、曲がらないドライバーのスイングを作っていきたい、というのが目標のひとつでした。それで、曲がらなくはなってきていたんですが、次第に思い切って振れなくなってきていたんです。
そこで今は、曲がることをあまり気にせず、思い切って振っています。それでも、そんなに大きくは曲がらないスイングになっています。そのスイングを維持して、飛ばしたいときにしっかり振れて、行ってはいけないエリアは絶対に避けるように振る、といったマネジメントを重視したドライバーショットをしていきたいですね。
(前半戦の成績は)まあ、順調だと思います。ただ、もうちょっとがんばりたいなって感じですね。
後半戦は、今までやってきたことを変えないで、あとはパターが入ってくれたらいいなって感じです。悪くはないですけど、毎週入っているという感覚はないので。
それと、これは毎年思っていることなんですけれど、メジャーを獲りたいですね。ポイントも高い? そう、五輪代表もまだ諦めていないですよ。だって、まだ(代表争いが)終わったわけではないですから。
原江里菜(31歳)
はら・えりな/1987年11月7日生まれ。愛知県出身。
今季出場17試合。賞金ランキング49位(904万9500円)。
トップ10入り2回。最高位8位タイ。ツアー通算2勝。
(前半戦の成績を振り返って)周りの人の結果は自分が操作できることではないので、自分がベストを尽くしたとしても、それがイコールの結果になることはないですから。でも、ずっと100点の状態ではないなかで、これくらいはやれているので、それに関してはいいかなと思います。
毎週試合があって、しかも4日間競技が増えるなかで、(自分は)リランキングの対象ということもあって、前半戦はほとんど休まず、無理をしてやってきました。後半戦は、自分のコンディションとか、自分の得意なコースとかをきちんと判断して、常にベストな状態で試合に臨めるようにしたいです。
最近変わったことですか? 日曜日の過ごし方が変わりましたね。予選落ちした週末は、今までは「練習しなきゃ、練習しなきゃ」という気持ちだったんですけど、少しは楽しいことをしながら、気分転換を図るのも大事かな、と思うようになりました。気分転換ですか? 最近は競馬とか(笑)。
比嘉真美子(25歳)
ひが・まみこ/1993年10月11日生まれ。沖縄県出身。
今季出場13試合。賞金ランキング10位(4491万1000円)。
トップ10入り6回。優勝1回。ツアー通算5勝。
(今季はメジャーを含め年間3勝を目標に掲げていて)もうちょっとスイングが安定したら、可能性はあると思っています。状態としては、悪くないですから。ただ、悪くないけれども、もうちょっとがんばりたい、という感じですね。
(全米女子オープンでは5位タイ)大きな大会でいいゴルフができたというのは、自信にもなりましたし、いい経験になったと思います。
自分の中では、シーズンの後半戦の試合で勝ってこそ、上位にふさわしいプレーヤーであるという考えがあって、今季は後半の試合で勝つことを意識しています。ですから、これからが本当の勝負。いい準備をして、いいコンディショニングで臨めればいいかなと思っています。
東京五輪ですか? (代表の座を)つかめるチャンスがあるなら、全力を尽くしてがんばりたいと思っています。
菊地絵理香(30歳)
きくち・えりか/1988年7月12日生まれ。北海道出身。
今季出場16試合。賞金ランキング30位(1683万6000円)。
トップ10入り3回。最高位2位タイ。ツアー通算3勝。
ここ数年の課題は100ヤード以内のショットですけれど、今シーズンはその課題に向き合う前に、アイアンショットがよくないんです。自分の思ったとおりの感触とか球筋が出なくて、練習で気持ち悪さを残したまま、試合が始まってしまうという感じなんです。
もちろん優勝はしたいですけど、今は優勝を狙える状態ではないことは、自分でもわかっているので……。結果ばかり求めてもうまくいかない時期なのかなって、思っています。今はどこかいいところを、1日1個見つけることに必死です。
アイアンがよくなれば、もうちょっとよくなるかなという感覚はあるので、今は(ショットの調子が)次はどんな感じでくるのかな、というくらいの心構えでいるほうがいいのかな、と思っています。
イ・ボミ(30歳)
い・ぼみ/1988年8月21日生まれ。韓国出身。
今季出場14試合。賞金ランキング50位(904万5000円)。
トップ10入り1回。最高位5位タイ。ツアー通算21勝。
前半戦を振り返って、身体的なことも含め、その日のコンディションによって、スイングのフィーリングが微妙に違ってくることに戸惑いを感じています。その日によって、フィーリングがよくなったり、悪くなったり……。今は、こうした状況から毎日いい感じになるように、また、フィーリング的に悪くても(スコア的に)いいゴルフができるように、努力しています。
ショット以外の課題ですか? そうですね……、いろいろ、全部です(苦笑)。
それらの課題については、とくに”これ”というポイントを置いているわけではなく、その日のコンディションによって、いろいろと課題を見つけ、いいフィーリングに持っていく、ということをやっています。後半戦も準備をしっかりして、がんばっていきます。