夏本番が待ち遠しい7月初め、金曜日の昼休み。早稲田キャンパス3号館の前では梅雨の湿気を吹き飛ばすような、力強い応援の声が響く。今年で70回目の開催となる早慶サッカー定期戦(早慶サッカー)を前に開催された壮行会には、応援部のみならず、ア式蹴球部、ULTRAS WASEDAの面々も集まり、大きな盛り上がりを見せた。

 先頭を切って演奏されたのは第一応援歌・『紺碧の空』。早稲田魂を揺さぶる名応援歌が授業終わりの学生や通行人を惹きつける。遠巻きに見ていた人も1年生のリーダー含む応援部員の熱のこもった誘導で続々と集まった。続いてチアリーダーズが披露したのは試合当日のハーフタイムショーに出演するファンキー加藤氏にちなんでFUNKY MONKEY BABAYSの『ランウェイ☆ビート』に合わせた演技。全力の笑顔を絶やさぬまま繰り出される高度な技に、観客から声が上がる。次に応援部リーダーの宮川隼(人科3=千葉稲毛)の紹介で堂々登場したのはア式蹴球部サポーターグループULTRAS WASEDAだ。イタリア語で熱狂的サポーターを意味する『Tifosi 早稲田』、早慶戦専用のチャント『跳ばない奴は慶應ボーイ』で会場を盛り上げた。そして熱気に包まれてア式蹴球部員が登場し、男女両チームともに試合への意気込みを語った。ここで応援部公式キャラクターのわーおくんにとっての「ライバル」が登場する。ア式蹴球部公式マスコットキャラクター、アルフである。両キャラクターは、ヘッドバンキングなどのダイナミックな動きと掛け合いで観客を楽しませた。


ライバルキャラクターの登場に反応し、観客を楽しませるわーおくん

 壮行会を締めくくるのも『紺碧の空』である。センターリーダーを務めたのは雲見恭光・学生誘導対策責任者(スポ4=茨城江戸川学園取手)だ。早慶サッカーを応援するために応援部に入ったという雲見は並々ならぬ決意で早慶サッカーに臨んでいる。昨年は1点先制された状況でも選手を信じて応援し、早稲田は見事7連覇を達成した。親友であり、その2点を返したア式のエース・FW武田太一(スポ4=ガンバ大阪ユース)が今年は怪我で試合に出場できないという。「俺はあいつの分まで戦いたい」早慶のプライドをかけて応援する雲見の背中は、連覇の立役者である、親友武田の思いをも背負っているのであった。


親友武田の想いとともに『紺碧の空』をのテクを振った雲見

 今年で70回目という歴史を誇る、早慶サッカー定期戦。等々力陸上競技場にて女子部は15:30、男子部は18:30のキックオフだ。早稲田は現在7連覇中である。ア式蹴球部の選手はもちろんのこと、応援部員の熱い想いにも注目してほしい。共に戦う応援部員の姿に、感動することであろう。

(記事 市原健、写真 佐藤桃子、馬塲貴子)

コメント

黒澤真紀子副将・チアリーダーズ責任者(教4=埼玉・早大本庄)

――サッカー早慶戦壮行会を終えて、感想をお願いいたします

来週の金曜日に早慶サッカー定期戦を控えて、ア式蹴球部の選手の方々に、少しでも元気であったりとか、笑顔を届けられるように、また見ている方にも笑顔や元気を届けられるようにっていうことを意識しました。自分たちも楽しみながら演技をする、ということも意識しました。実際自分たちもとても楽しんで演技をすることができたと思います。

――出演したチアリーダーズの人数を教えてください

20名です。

――早慶サッカーのハーフタイムショーに登場されるファンキー加藤さんにちなんでFUNKY MONKEY BABAYSさんの曲を、チアの演技に使用されていました

はい、曲調が選手の方を後押しできる、また見ている方の応援も後押しするような曲だったので、自分たちも楽しめるようなものだったなと思います。

――この壮行会に向けての練習期間はどれぐらいですか

早慶サッカーの本番の応援で行う演技もあるので、壮行会のための時間をそれほどしっかり取れた、というわけではないのですが、その短い時間の中でも完成度を高めるように、と意識して練習しました。これからも高度な技を披露できるように練習を重ねていきたいと思います。

――野球の応援との違いを意識したところなどありますか

コール、と言って選手への応援の言葉や、演技の中の掛け声をサッカー用に作り直しました。

――早慶サッカーに向けて、意気込みをお願いいたします

昨年度は男女両方とも勝利したので、本年度も絶対に両方とも勝利できるように選手を後押しできるように頑張っていきたいと思っております。

雲見恭光・学生誘導対策責任者(スポ4=茨城江戸川学園取手)

――野球のデモストとの違いを教えてください

ア式の部員が一体となって早慶サッカーを盛り上げようとしてるのが一番の違いかなと思います。

――今日リーダーは何人いらっしゃいましたか

今日は15人です。

――1年生のリーダーも出てました。彼らの活躍はいかがでしたか

屏風などステージとして紺碧の空とかをやることはなかったですが、お客さんを盛り上げようと頑張ってくれました。

――早慶サッカーへの意気込みを聞かせてください

個人的な話になってしまいますが、僕が応援部に入った理由が早慶サッカーなんです。応援部の中でも思い入れが一番強く、きょねんは自分が当番としてまとめていて、1点先制されてしまいました。でも7連覇がかかっている大切な試合で負けたくない、という早慶のプライドがぶつかっている中、応援席が一体となって2点を返したんです。今年もどういう状況であれ絶対応援では負けない、どんな状況でも応援で絶対盛り上げて、盛り上げたらきっとア式勝ってくれると思うので自分は応援席を頑張って盛り上げたいと思います。あともう1個の意気込みは、昨年僕の一番の親友であるア式のエース武田太一(スポ4=ガンバ大阪ユース)がこの間膝を負傷してしまって、今年はあいつがいないので、自分はあいつの分まで闘いたいなと思っています。

――早慶サッカーの試合の楽しいところ、見どころなど教えてください

楽しいところはチャントがすごく盛り上がりやすくなってるというところですね。例えば、『跳ばない奴は慶應ボーイ』というチャントがあるんですけど、それは早慶サッカーでしか使わないんですね。1年でこの試合しか使わないんですけど、でもそれが、みんな跳びながら言っているときにすごい盛り上がってるなと思います。そこは楽しいポイントですね。