第36回全日本BMX選手権大会が7日、広島県安芸高田市、土師ダムBMX TRACKで行われた。日本最高峰のBMXレーシングレースを制したのは、男子エリートが中井飛馬(日本体育大学)、女子エリートが丹野夏波(早稲田大学)といずれも大学生レーサーだった。

土師ダムの側に常設された、5つのコーナーと直線からなるコースで行われたこの大会。勝負の鍵は、スタートから1コーナーへの入りだった。予選を順当に通過した中井は、準決勝で2位に入り勝負の決勝へ駒を進めた。7人のライバルたちと対峙した中井だったが、スタートで出遅れる痛恨のミス。しかし、19歳の大学生は、勝負の1コーナで果敢にインを突き先頭へ。そのまま、先頭でゴールを走り抜けた。19歳から挑戦できるエリートクラスに初めて挑み、見事優勝した中井は、レース後に「決勝は自分のベストなレースではなかったが、焦ることなく最後まで自分のペースで展開することができた。スタートで出遅れてしまったが、逆に前方の選手の動きを見ることができたりラインをしっかり取ることができたので良かった」と、肩で息をしながら興奮冷めやらぬままこの日の勝利を振り返った。

圧倒的な走りを見せた丹野。

女子では、丹野が圧巻の走りを見せた。男子エリートを制した中井と同じチームに所属する19歳は、予選3レース全て首位となり決勝へ。3人で行われた決勝は、丹野がともに23歳の瀬古遥加と朝比奈綾香を抑え、エリート初優勝を飾った。「今大会は絶対に勝ちたいという強い気持ちがあった、女子は予選3本の合計で争われるので1本も気を抜くことなく臨んだ」。レース後の丹野は、最初から最後まで気を抜かずに勝負したことを明かした。

同じチーム仲間の中井(写真左)と丹野(写真右)。

BMXレーシングのレースは五輪の正式種目。中井は、2020東京への思いについて、「東京五輪で金メダルを取るために1日1日やっている。リオ五輪は年齢制限で出場することができなかったので初めて自分自身が出場できるチャンス。できることは全てやっていきたい」と話せば、丹野も「2008年の北京五輪でBMXを見て小さいながらに五輪に出場したいという夢を持ってきた。これからのW杯後半戦でも結果を出し、東京五輪につなげていきたい」と、まだ見ぬ舞台へ強い思いを抱いていた。