接戦を勝ち切った。春季の最終戦は、昨年度対抗戦で悔しい敗北を喫した慶応が相手。開始早々、得点を奪うもその後は均衡を崩せず。前半を5―0で折り返した。後半も相手の粘り強いディフェンスに苦戦を強いられる。しかし、ナンバーエイト坂和樹(政経4=…
接戦を勝ち切った。春季の最終戦は、昨年度対抗戦で悔しい敗北を喫した慶応が相手。開始早々、得点を奪うもその後は均衡を崩せず。前半を5―0で折り返した。後半も相手の粘り強いディフェンスに苦戦を強いられる。しかし、ナンバーエイト坂和樹(政経4=明大中野八王子)のトライを皮切りに後半だけで4トライを挙げ、最終スコア27―14。宿敵相手に勝利し春季を締めくくった。
◆7・6 練習試合(慶応日吉グラウンド)
▼○明治27{5―0、22―14}14慶応
緊迫したゲーム展開となった。前半2分、フッカー武井日向(商4=国学院栃木)の先制トライで、試合の主導権をつかむ。しかしその後は慶応の「激しいディフェンス」(坂)を攻略できなかった。幾度となく敵陣に攻め入るも、得点につなげられない場面が続き、前半を5―0で折り返した。10―0で迎えた後半15分。今試合フルバックでの先発となった山﨑洋之(法4=筑紫)が自陣から中央までゲイン。その後、左ウイング矢野湧大(文4=大分舞鶴)にパスが渡ると快足を飛ばしインゴール右側にトライを決めた。その後は山本耕生(政経2=桐蔭学園)、久保清悟(政経3=天理)とリザーブのメンバーもトライを決める。最終的にスコアを27―14として勝利。昨季は後手を踏むことが多かった慶応相手に勝ち切り、自信を付ける一戦となった。
頼れるナンバーエイトが躍動した。6月初戦の帝京戦を最後にスタメンから外れていた坂。復帰初戦となった今試合でも「相変わらず強くて前に出るプレーをしていた」(田中澄憲監督)。後半12分には敵陣でのマイボールラインアウトから展開。スクラムハーフ飯沼蓮(営2=日川)からパスを受けると、相手ディフェンスをかいくぐりトライを挙げた。「前半の時間帯に我慢を続けられたことが後半に生きた」(坂)。下級生のころから花形の8番を身にまとっていた坂。その分最終学年となる今期にかける意気込みも強い。「自分たちのやりたいことが明確になってきている。秋を迎えて日本一を目指したい」(坂)。2年連続の頂点へ。明治の背番号〝8〟が勝利の立役者として今後もチームを牽引する。
[高智琉大朗]
試合後のコメント
武井
――試合の振り返りをお願いします。
「勝ち切れたことが一番ですね。ミスもすごく多かったですし、しっかり修正していかないといけないですね」
坂
――試合を振り返っていかがですか。
「今日の試合はこういう展開になることを予想していました。自分たちの中でも我慢する時間帯っていうのがあって、そこの部分で自分たちのやってきたことを出すっていう部分で、ディフェンスの部分だったらツインファイト、アタックの部分だったらゲインアタックを掲げました。前半は慶応の激しいディフェンスを受けてしまい、あまりゲインラインを切ることができなかったんですけど、臆せずやり続けたことが後半に生きました」
山﨑
――昨年から成長した部分はありますか。
「スタートの時間です。最初から自分たちのプレーをしていく、相手に流れを作られない、自分たちでいこうと。激しく前に行くディフェンスと先制トライを取れたことですね。春やってきたことができました」
山村知也(営4=報徳学園)
――試合の流れはいかがでしたか。
「慶応がいいチームだというのは分かっていましたし、苦しむ試合展開になるとは思っていたので。実際前半は想定内、後半メンバー変わった中で、決して良い内容では無かったですけど、勝ち切れたというのは収穫です」