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レナードの誘いに応じ、ジョージもクリッパーズへ

カワイ・レナードの下した決断はロサンゼルス。ただしレイカーズではなく、クリッパーズだった。ラプターズ優勝の原動力となり、ファイナルMVPにも輝いたレナードは、今オフのフリーエージェント選手で最大の目玉。他の大物フリーエージェントが早々に行き先を決める中で、彼だけは熟考を重ねていた。

キャリアの絶頂期とも呼ぶべき28歳。カリフォルニア州リバーサイド出身の彼はかねてから望んでいた地元でのプレーを実現させるとともに、『優勝を狙えるチーム』という条件も満たした。決め手となったのは『相棒』の存在だ。サンダーでプレーしていた1歳年上のポール・ジョージに共闘を持ち掛け、クリッパーズにもジョージ獲得を契約の条件にしたと『ESPN』を始め複数のメディアが伝えている。ジョージもロサンゼルス出身で、かねてから地元でプレーしたがっていたために、これに同意。サンダーにトレードを求め、合意を取り付けた。

こうしてレナードはクリッパーズ行きを決め、4年で1億4200万ドル(約150億円)のマックス契約を結ぶこととなった。クリッパーズは昨シーズン48勝34敗、何とかプレーオフには滑り込んだチーム。ダニーロ・ガリナーリとシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、さらに大量の指名権をサンダーに送ることになったが、それでも超強力なロスターが完成した。

パトリック・ベバリー、カワイ・レナード、ポール・ジョージ、モーリス・ハークレス、イビツァ・ズーバッチ。ベンチにはリーグ最強シックスマンにしてチームリーダーのルー・ウィリアムズが控える。

指揮官ドック・リバースはタレントの個人能力に頼らずチームの総合力を押し出すことで、プレーオフ1回戦で王者ウォリアーズに敗れたものの、一歩も引かない死闘を繰り広げるだけのチームを作り上げた。レナードもジョージも、スター選手ではあるがチームを優先できるタイプ。彼らの力が噛み合った時にどんなバスケットが展開されるのだろうか。少なくとも、この2人の加入でクリッパーズが優勝候補の筆頭に躍り出たのは間違いない。

レナード獲得に全力を挙げていたレイカーズ、レナード慰留を果たせなかったラプターズ、もらい事故のような形でジョージに去られたサンダーの巻き返しもまだ考えられる。新シーズンに向けた編成の争いは、まだ終わっていない。