文=丸山素行 写真=Getty Images出場機会を与えられるもアピールできずNBAサマーリーグ、ドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンが所属し、比江島慎がロスター入りしたペリカンズがニックスと対戦した。先発出場したウィリアムソン…

文=丸山素行 写真=Getty Images

出場機会を与えられるもアピールできず

NBAサマーリーグ、ドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンが所属し、比江島慎がロスター入りしたペリカンズがニックスと対戦した。

先発出場したウィリアムソンはファーストプレーでピック&ロールからアリウープを要求。成功はしなかったが、ファウルを獲得し、フリースローで初得点を記録した。その後、合わせからダンクを連発し、ゴールテンディングになったが豪快なブロックショットを見せるなど存在感を見せる。そして、ケビン・ノックスから強引にボールを奪い、パワフルなボースハンドダンクを見舞うなど、そのポテンシャルを大いに発揮した。

デューク大でウィリアムソンとともにプレーし、ドラフト全体3位指名されたニックスのRJ・バレットも、3ポイントシュートに、3点プレーとなるバスケット・カウントを決めるなど、噂に違わぬ実力を発揮。だが、その後はシュート精度に苦しみ、失速していった。

そして、第3クォーター残り2分31秒、ペリカンズが14点リードの場面で比江島に出番が訪れる。オフェンスでは0度の位置でポジション取りをしボールを呼びこむが、タフショットに持ち込む選手が多く、ボールが回ってこない。

ディフェンスでは忠実にヘルプに寄るが、自身のマークマンに3ポイントシュートを打たれてしまうなど、なかなか良いところを見せることができない。そして、残り14秒、ウィリアムソンと交代となった。

そして、第4クォーター残り8分を切った場面で地震が発生。ハングビジョンが揺れ、会場は騒然となり、試合は中止となり、比江島にとってはほろ苦いデビュー戦となった。

それでも、4人の選手が不出場だったことを考えれば、2分のプレータイムを与えられたことに意味がないわけではない。チームプレーを重んじる姿勢は素晴らしい。それでも、もし今後出場機会が訪れれば、積極的なプレーでアピールし、足跡を残してもらいたい。