「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の男子シングルス1回戦で敗退したバーナード・トミック(オーストラリア)は、「プロテニス選手として求められる基…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の男子シングルス1回戦で敗退したバーナード・トミック(オーストラリア)は、「プロテニス選手として求められる基準」を満たさず、いわゆる無気力プレーを行ったとして、4.5万ポンド(約600万円)の罰金を科された。ただ同郷のニック・キリオス(オーストラリア)はそれを「少し厳しい処分」と庇っている。

大会2日目にジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と対戦したトミックは、2‐6、1‐6、4‐6で敗れた。スコア上でも完敗だったが、試合時間は3セット合計で58分と驚異的に短いものだった。

今回科された罰金額は、1回戦敗退で得る賞金と同額となる。トミックは以前にも「ウィンブルドン」でスポーツマンシップに欠ける言動で罰金を科され、ラケットスポンサーから契約を打ち切られたことがある。さらに別の大会ではラケットを逆さまに持ち、試合を捨てたような振る舞いをしたことで、オーストラリア五輪委員会に注意を受けたこともあるなど、これまで様々な問題を起こしていた。

ただAP通信によると、同郷のキリオスはこれを「少し厳しい処分」とトミックを擁護している。

「彼はドローに入る権利を勝ち取った。彼は一年中プレーし、明らかに世界で最も名高いこの大会に出場するに充分なほど勝っている。賞金全額を奪うのは酷すぎると思う」

キリオスも直近では5月の「ATP1000 ローマ」で会場の雰囲気に怒りを爆発させ、試合を途中放棄して椅子を投げ飛ばし退場。それにより罰金、そしてその大会で得るはずだったATPポイントを取り消しにされた経験を持つ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのトミック

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)