「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会5日目、女子シングルス3回戦で世界313位のコリ・ガウフ(アメリカ)が世界60位のポロナ・ヘルツォグ(スロベニア)と対戦。ガウフが3-6、7-6(7)…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)の大会5日目、女子シングルス3回戦で世界313位のコリ・ガウフ(アメリカ)が世界60位のポロナ・ヘルツォグ(スロベニア)と対戦。ガウフが3-6、7-6(7)、7-5で勝利し、初のベスト16入りを果たした。試合時間は2時間47分。

1968年のオープン化以降の「ウィンブルドン」で最年少となる、15歳122日での予選突破を果たしたガウフは、本戦1回戦でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を、2回戦で2017年同大会でベスト4へ進出したマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)をそれぞれ撃破してきた。そして3回戦でもその年齢を感じさせないプレーで10歳以上年上の相手を破り、自身初となる4回戦進出を果たした。

第1セットでは、ヘルツォグのスライスに苦戦するガウフ。ファーストサーブの成功率は悪くないものの、そこからのポイント取得率が59%と良くなく、ウィナーやアンフォーストエラーの数でもヘルツォグに劣り、3-6で第1セットを落とした。

第2セットでも序盤でブレークを喫したガウフは、ゲームカウント2-5でマッチポイントを握られるが、粘りのプレーでここをしのぐと、続くサービング・フォー・ザ・マッチでもマッチポイントをしのいでブレークバックに成功。タイブレークに持ち込み、7-6(7)で第2セットを奪った。

そして第3セットになると、ガウフがさらに勢いづき、先にブレーク。中盤にヘルツォグにブレークバックを喫するも、第12ゲームでデュースまで追い上げてマッチポイントを握った。ヘルツォグが長いラリーからドロップショットを繰り出すが、それに追いついたガウフ。ヘルツォグがすぐさまロブで返したが、それがわずかにアウト。ウォッチしていたガウフはボールが落ちた瞬間、ラケットを放り投げて飛び上がって喜びを表現した。

試合後のインタビューでガウフは「彼女も素晴らしいプレーをしていたので、本当に信じられません」と喜びを語った。第2セットでマッチポイントをしのいだ場面については「絶対にカムバックできると信じてプレーしていました。あの場面でスライスが良く入ってくれました」と答えた。

「ウィンブルドン」での人気者になりましたね、と聞かれると「いやいや、そんなことはないです」と笑って答え、「観客のみなさんの応援が素晴らしいですね。相手がマッチポイントを握っていても、私のことを信じて応援してくれました」と語った。

勝利したガウフは、4回戦でシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。ハレプはビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を破っての勝ち上がり。

シンデレラストーリーを歩み続けるガウフは、鮮やかな逆転勝利でグランドスラムのセカンドウィークに進出。そして次戦は世界1位経験者のハレプと対戦するが、いったいどのような試合を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのガウフ

(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)