決戦の幕が上がる。10月のインカレと並び、大学ホッケーの頂点を決める今大会。明大は関東第1代表として大会初日から登場する。

◆7・4~7 第38回全日本大学王座決定戦(立命館OICフィールド他)

 負ける気はしなかった。8季ぶりの関東制覇となった春季リーグ戦。MF舘亮佑主将(政経4=丹生)を軸にした素早いパスホッケーで翻弄(ほんろう)。攻守に安定した試合展開を続けた。決勝戦では山梨学大相手に互角の戦を繰り広げ、SO(シュートアウト)戦に。それでも集中を切らさず3-2で劇的勝利。接戦でも勝ち切る粘り強さがあることを証明した。攻撃面ではPC(ペナルティーコーナー)での得点が増加。守備面ではDF橋本岳樹(文3=山梨学院)を中心に、サークル内に入らせないことを徹底し、決勝戦までの全5試合で19得点4失点と盤石な数字を残した。王座の舞台でも勢いそのままに挑みたい。

 今大会の初戦の相手は東海第2代表の東海学大。「いつもの力を出し切れば勝てる相手」(舘)ではあるが、明大は王座において2年連続で初戦敗退と全国の壁に阻まれている。「一戦一戦を大事に戦いたい」(橋本)。初戦の空気にのまれず、普段通りのプレーを発揮できるかが勝敗を分けるカギとなる。

 王座初制覇に向けて準備は万端だ。例年、課題だった決定力も改善。FW太田陸登(理工4=今市)が前線にいることで「得点力が増した」(小池文彦監督)。頼れる4年生が攻撃陣をけん引する。PCが炸裂していることも要因だ。PCの要・DF古川裕大(政経2=伊万里商)がリーグ戦で大暴れ。全19得点のうち古川が沈めたゴールは8本。そのすべてがPCでの得点と、優勝に大きく貢献した。リーグ戦ベストイレブンにも選ばれた絶好調男の活躍が全国制覇への必須条件だ。

 「王座は暑さが1番の問題」(舘)。30度の夏日が予想される中、連戦を勝ち抜くには体のコンディションも重要だ。毎年の懸念にも、他大学に走り負けないように「自分を追い込んで練習する」(舘)。また、DF小林弘人(政経1=今市)やDF中嶌隆人(文1=伊吹)ら下級生も実力者がそろい、層の厚さでもカバーできる戦力だ。「ホッケーはチームスポーツ」(舘)。その言葉通り、総力を上げて王座に乗り込む。「優勝一択」(舘)。関東ナンバーワンの肩書を引っ提げ、狙うはもちろん悲願の初優勝。今年こそ、その座をつかんでみせる。

[中野拓土]