「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)大会2日目、男子シングルス1回戦で、世界274位の杉田祐一(日本/三菱電機)が、第3シードのラファエル・ナダ…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)大会2日目、男子シングルス1回戦で、世界274位の杉田祐一(日本/三菱電機)が、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦。3-6、1-6、3-6のストレートで杉田が敗れ、初戦敗退となった。試合時間は2時間1分。

両者は今回が初の対戦。予選から勝ち上がってきた杉田は、2017年「ATP250 アンタルヤ」で当時日本人男子3人目となるツアー初優勝を達成すると、同年10月には自己最高の世界36位を記録。その後、安定した成績を残せていなかったが、得意の芝コートで見事予選を勝ち抜き、本戦出場を果たしていた。

第1セットの第1ゲームでいきなりのブレークに成功した杉田。第3ゲームでもブレークポイントを握り、積極的な攻めを見せた。しかし、第4ゲームでブレークバックを喫すると、終盤にもブレークを許し、3-6で第1セットを落とした。

第2セットになると、ナダルも杉田の動きに対応してくる。このセットは3つのブレークを許し、1-6で第2セットを続けて落とした。

第3セットの第1ゲームでブレークポイントを握った杉田だったが、ここはナダルにしのがれてしまう。そしてそこからお互いにキープし合う展開が続いたが、第8ゲームにブレークを喫すると、第9ゲームで反撃ののろしを上げることができず、3-6で第3セットを落として初戦敗退となった。

杉田はミスを恐れずに攻めるプレーを随所に見せた。そうした中でいくつものスーパーショットがあり、会場からは杉田に対しても多くの拍手が送られていた。

好調だった2017年から一転、昨シーズン、今シーズンと苦しい戦いの続く杉田。しかし、今日の戦いを糧にし、再び活躍してくれることを期待したい。

勝利したナダルは2回戦でニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。キリオスはジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を破っての勝ち上がり。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」での杉田祐一

(Photo by Mike Hewitt/Getty Images)