イギリス・ロンドンで開幕したグランドスラム(四大大会)第3戦の「ウィンブルドンテニス」。大会第2日には、第8シードとして男子シングルス1回戦に臨む錦織圭が登場。ブラジルのチアゴ・モンテーロと対…

イギリス・ロンドンで開幕したグランドスラム(四大大会)第3戦の「ウィンブルドンテニス」。

大会第2日には、第8シードとして男子シングルス1回戦に臨む錦織圭が登場。ブラジルのチアゴ・モンテーロと対戦する錦織圭が意気込みを語った。

Q:20代最後のウィンブルドンということに関して、どのような思いがありますか。

「例年通り1試合ずつ戦うだけなので、20代最後だからということは特にないです。去年ベスト8で、特に芝での感触が良かったので、それをしっかり思い出してというか、自信をもって望めればチャンスはあるかなと思います。」

Qウィンブルドンの芝の違いはありますか?

「他の会場はちょっとムラがあったりするんですが、ここは整っているというか、きれいですね。。ハレは特にブロックを埋めているので、その隙間があったりするんですけれど、ここはもちろんそれはないですし、凄いフワフワだなと今日打っていて感じましたね。

そのフワフワ感がある分ちょっと遅いので、ラリーはより続くかなと思います。ここもそうですし、アオランギも若干速いので、ちょっと違いがありますね。

やりやすいか、やりやすくないかは分からないですけれど、とにかく今のところはきれいなので、バウンドもしっかりであまりイレギュラーがなく、そこら辺はやりやすいのかなと思います。」

Q:ローランギャロスでは、ハンドストロークがいい感覚で打てていたようですが、その感覚を芝のウィンブルドンにも持ち込めそうですか?

「そうですね、今のところ、ストロークはすごく調子がいいです。練習もそうですし、先日のエキシビジョンでも、ストロークの感覚が凄く良かったので。焦りすぎず、それでも攻撃的にプレーしなくてはいけないので、そこのメリハリもしっかり出来ていたと思いますし、ボールがしっかり飛んでくれたと思うので、調子はいいかなと思います。」

Q:今までハレでケガをすることが多かったということを踏まえると、エキシビジョンと練習で芝に挑戦するというのは、自分の中でやりやすいというか、いいところもあるんじゃないかなと思うのですが、いかがですか?

「ハレに出ないと決めた時はすごく不安がありました。痛くても出た方がいいかなという気持ちの方が強かったので、結構チームと相談したり、選択に時間はかかりましたけど、いざ、出場なしで来てもそんなにプレーは悪くないです。

休めた分、今回はちょっと傷みがすごくあったので、無理は出来ないというのが前提ではありましたけど、意外と出場がなくても、大丈夫そうだなというのはありました。

ヨーロッパでのモンテカルロからの疲れがかなり溜まっていたと思うので、この2週間でリフレッシュできて、準備としては問題なく、意外と出来ているなというのが印象です。」

Q:今回、日本の男子が5人本戦に入っていて、中でも2人予選から上がってきました。それぞれ苦しみながらだと思うんですけれど、その感想というか、どういう風に思っていますか?

「そうですね。ヨウスケ(綿貫陽介選手)が上がってきてくれたら対戦できていたので、それはそれで楽しみだったのもありましたけれど…。

まあ、嬉しいですね。祐一さん(杉田祐一選手)がまたこの場に戻って来られたのは、凄く彼にとって大きな勝利だったと思います。力はある選手ですし、50番台にいてもおかしくない選手なので、これからまた頑張って欲しいなという気持ちはすごくあるので、率直に嬉しいですね。

他だと、ウッチー(内山靖崇選手)が一番嬉しいかもしれないですね。初めての本戦というのはすごく大きな経験になりますし、自信にもなるだろうし。でも意外と予選に十何回も出ていたのは、ちょっとびっくりしました。彼も力のある選手ですし、100位を確実に切れる選手なので。」

Q:昨年、ウィンブルドンで初めてベスト8に入ったことによって、芝への今まで持っていた苦手意識みたいなのは、だいぶ取り除かれた感じですか?

「嫌いっていうイメージはもう全くなくなりましたね。動けないというか、動きづらさがやっぱりあるので、その若干のやりにくさは他のコートよりはありますけれど。

ボールが伸びてくれたり、ウィナーが取りやすかったり、力だけじゃなく頭の勝負もあったりするので、駆け引きというか、そういうところも、芝は面白いかなと思います。」

Q:全仏オープンから3週間という短い期間しかなかったですが、芝においてはどんなショットやフットワークがカギになるか、改めて教えてください。

「やっぱり、早い展開が求められるというか、アグレッシブにプレーするのがカギだと思っています。その中でもラリーは続きやすくなっているので、守りと攻めというのを上手く切り替えてプレーできたらいいかなと思います。」

Q:今回の対戦相手であるチアゴ・モンテーロに対して、どういう風な展開を考えていますか?

「まだ、芝生での展開を見ていないので、ちょっとまだ想像が出来ないですけれど、彼のスタイル的にはクレーコートなので、ストロークがしっかりしていて、スウィングスピードが速い選手ですし、いい球を打ってくるかなと思っています。

その中で、自分のいいテニス、攻撃的なテニスが出来たらいいなと思います。ちょっと展開は早めにやりたいかなと思います。」

(テニスデイリー編集部)

※写真は錦織圭 (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)