TEAM1Q2Q3Q4QTOTAL
早大 BIG BEARS
中大 RACCOONS20

 不安定な天候の中、早大東伏見グラウンドにて行われた早大米式蹴球部BIG BEARSの2試合目となる新人戦。前回の日体大戦での反省を生かすべく中大戦に臨んだ。前半は終始中大に押される展開となる。チャンスは何度かあったがものにできず、一度攻め込まれると一気に陣地を奪われる厳しい状況に。第1クオーター(Q)では得点を入れられ、0-8と中大優位に試合が運ぶ。第2Qでは得点を決められなかったものの、相手に追加得点は許さず。後半は逆転を図り、果敢に攻めようとする早大。しかし、後半にいくにつれ早大不利の試合展開に。中大のオフェンスに激しい攻めを防ぎきることができない。早大は何度かあったチャンスを生かしきれず、得点は決めることはなかった。結果、中大に第3、第4Qとそれぞれ6点ずつ加えられ、0―20で試合を終えた。


 第1Qは早大からのオフェンス。順調に1stダウンを更新し50ヤード付近まで近づく。だが、ここで痛恨のインターセプト。ディフェンスに徹することとなる早大だが、レッドゾーンまで攻め込まれる。そのまま1ヤード付近で押し切られ、最初のTDを献上。ポイントアフターも決められ、序盤で0−8となってしまう。なんとかモメンタムを取り戻したい早大。好タックルを繰り出す場面もあるが、やはりディフェンスが守りきれない。後半にRB/DB荻原奎樹(政経1=東京・早大学院)のパスカットでオフェンスに切り替わると、そのまま47ヤードまで陣地を回復し第1Qを終えた。第2Qに入り一気に攻め込みたい早大であったが、QBからのパスをOLが取るというミスが起きる。TD手前でチャンスを逃してしまった早大。相手のオフェンスへと切り替わり、今度は早大にとって厳しい展開に。中大は自陣35ヤードまで攻め込むと、ここでギャンブルプレーを選択。早大にとって前半での1番の正念場を迎える。すると、WR/DB大上玲央(文構1=東京・宝仙学園)がインターセプトに成功し早大はピンチを切り抜けた。そして早大はここぞとばかりに果敢に攻め込んだプレーを見せる。オフェンスに切り替わり、最初の1stダウンで、RB/DB田村光(スポ1=東京・城北)からWR/DB佐久間優毅(政経1=東京・早実)へのラテラルパスを決め一気にエンドゾーンへ。ペナルティーを取られTDとはいかなかったものの、中大に十分にプレッシャーを与えることができた。その後、早大はプレーを選択せずに陣地回復を選択し、攻撃権は中大に移る(※)。前半終了間際、中大も追加得点を狙いスペシャルプレーを行う。だが、ここは荻原がしっかり防ぎ早大のモメンタムを少し取り返して前半が終了した。


佐久間のロングゲインなども見られたが、重要な場面でミスが出てしまい得点にはつながらず


 第2Qの勢いを引き継ぎ後半に逆転を狙う早大であったが、中大のオフェンスの壁は厚かった。第3Qの序盤から猛攻に苦しめられる。ランとパスで確実に進められ、中大に追加得点となるTDを許し14-0に。ポイントアフターは止めたが点差を引き離される6点となってしまう。途中、WR/DB植田昂志郎(人1=埼玉・川越東)、TE/LB大蔵泰斗(スポ1=東京・西)が立て続けにインターセプトに成功。オフェンスに切り替わりモメンタムが変わるかと思われたがチャンスをつかみきれず。ディフェンスは中大のオフェンスに防戦一方となる。早大の攻撃のターンとともに始まった第4Q。今度こそ得点を狙うが、まさかの被インターセプト。またも早大の思惑が外れる展開に。ディフェンスでなんとか持ち直したいところであったが、押し切られる場面が目立つ。そして中盤、駄目押しのTDを決められ0ー20に。オフェンスも最後まで諦めずTDを狙うがエンドゾーンには届かず、無得点のまま試合は終了した。


ディフェンスは中大のランに苦しめられた


 今回の試合はディフェンスで押し切られる場面が多く見られた。原因はフィジカルの弱さだ。「中で押されてしまったというところで、フィジカルの差を感じました」とOL/DL亀井理陽(法1=東京・早実)が語るように体づくりは今後の大きな課題と言える。また、何度かあったチャンスを生かしきれなかった部分は今回の敗因に大きな影響を与えた。特に挙げられるのがパスのレシーバーの技術面だ。QBからのパスが通らなかったことで中大にモメンタムを奪われたことは否めない。しかし、日体大戦と中大戦を通して収穫もあったことは事実だ。「当初目標としていた、気持ちを見せたタックルだったりヒットだったりは達成できたと思います」とLB真竹雄也新人担当(スポ4=東京・日大鶴ヶ丘)は話す。これらの試合を通して見えた成長や反省点が新人を伸ばすのは間違いないだろう。彼らの今後の四年間に大いに期待したい2戦となった。

(記事 高橋さくら、写真 杉原優人、林大貴、山田永遠、山本小晴)

(※)新人戦ではパントを含むキックを行わないため、パントの代わりに30ヤ―ドの陣地回復を選択することができる

コメント

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

最後まであきらめずに頑張りました。


――ディフェンスが中央を抜かれる場面が目立ちましたが、中大オフェンスの印象としてはいかがですか

良いラインを揃えていますね。秋シーズンから出てきそうなメンバーです。


――前回の日体大戦と比べて反則が目立ちましたが、その点はどのように捉えられていますか

試合への慣れができてて、前に出ようとする気持ちが反則につながったかもしれません。セルフコントロールすることが今後は必要です。


――新人戦2試合を通しての課題と収穫はいかがですか

課題は・・・。どのポジションにしたらいいか。良い素材をどう育成するか?日本一への思いを持って入部してくれた新人たちをどう育成するか?が、コーチングスタッフとしての責任ですので、課題というか悩みというか・・・。収穫は、磨けば光る。はっきりとわかりました。


――これから夏合宿などを経てリーグ戦に突入しますが、1年生含め下級生にはどのような働きを期待されていますか

学年ごとにチームでの役割を決めています。1年生は、とにかくチームの目指すべき姿をしっかりと理解し実践するようにお願いしています。2年生は、1年生の見本となり、闘志を持って日々取組んでもらいたいです。夏合宿で、新しいスター選手が出てくることを楽しみにしています。これは、学年関係なしに



LB真竹雄也新人担当(スポ4=東京・日大鶴ヶ丘)

―― 新人担当になった経緯を教えてください

もともと2年生の頃から新人担当の仕事はやらせてもらっていたんですけど、その中でチームの可能性とか将来の部分の根幹である新人というものに携わりたいと思って始めました。


――新人担当の期間を振り返っていかがですか

思い通りにいかなかった悔しい部分があって。今回の試合に勝たせられなかったのもそうですし、もっともっと自分自身の中でつめていけたかなって部分もあるんですけど、そういった部分の反省も今後に生かして、新人にとってより良い環境を後輩につくっていけるように全力でサポートしていきたいと思います。


――今年の新人選手の印象は

全体として仲が良いですね。未経験者が多いってこともあると思うんですけど、やっぱりその中でも経験者のメンバーが未経験者に干渉してくれて。技術的なところを教えるだとか、雰囲気の部分でも引っ張ってくれて、お互い仲が良いので、そこは継続していってほしいですね。


――これまでの新人戦を振り返っていかがですか

当初目標としていた、気持ちを見せてタックルだったりヒットだったりは達成できたと思います。今年のチームで掲げている『闘志』っていうスローガンを新人戦のこの2試合から体現してくれたかなと思います。


――前回の日体大戦では何か課題はありましたか

普段仲が良いっていうのをグラウンドで出せていなかったところが課題だと思っています。負けているときとか押されているときとかに、雰囲気が盛り下がってしまって、逆に攻めているときはもっと上がってほしいです。仲良いっていうのをグラウンドレベルで生かせなかったのが日体大戦の課題でした。


――どのような練習をして、きょうの試合に臨まれましたか

僕から指摘しない、言わないっていうのを今週は意識しました。誰か引っ張る人間が出てほしいなと思ったので。そういうのを目標にして、自分からは言わないというのを意識しました。


――どなたかいらっしゃいましたか

OL/DL大井ブライアン一輝(文1=東京・早実)とか、その他の経験者が結構。でもやっぱり大井は、けがした期間があって、そんな中でもチームのために声を出したりとか、未経験者を教えたりとか、すごくしてくれたと思います。


――今後、新人選手にどう成長していってほしいですか

とにかく気持ちで負けない選手たちになってほしいと思います。全員が同じ情熱を持って、その上で、技術とかではなくて気持ち負けしない、特に今年はそういうポテンシャルを持った子が多いので。気持ちで当たっていける選手にみんななってほしいと思います。


――個人としてはラストイヤーですが、意気込みをお願いします

僕自身チームに貢献するために、1本目取るとか、新人の指導で、今年はより多くのスタメンの新人選手を出すということを目標に、そういった意味でチームに貢献できるようにしたいです。


OL/DL亀井理陽(法1=東京・早実)

――前回の日体大戦との試合の反省点などはこの試合にどのように生かしましたか

日体大戦では最初の試合としてフレッシュな気持ちで挑んでいたんですけど、今週は2戦目ということで、少し気が緩んでしまった部分がありました。そこでチームを締めるという部分は目標にしたかったです。


――きょうの試合を振り返って

力負けっていうのが正直なところです。試合では自分たちの良いプレーは出せたと思うんですけど、実際は完敗という結果ですね。


――ディフェンスが押される展開となりましたが、そういった部分も含めた中大の印象としては

自分はラインなんですけど、中で押されてしまったというのが、フィジカルの差を感じました。


――チャンスで決めきれない部分が目立ちましたが、ゲームキャプテンとしてはどう感じていますか

決めきれないというのは集中力の面で、インターセプトをされる部分もあって厳しいところがありました。自分的には悔しい気持ちが大きいです。


――新人戦でのゲームキャプテンを務めて、学んだことや課題に挙がった部分はありますか

みんなの前で話すっていうことは頭を使うことですし、そういう部分では成長させてもらえたと思います。新人戦のキャプテンはその年で一人にしかいないので、良い経験をさせてもらえました。


――今後の意気込みとしては

きょう入部式があって、そこで正式な部員となれるので、一つ一つレベルアップしていって、BIG BEARSの目標である日本一に貢献できるように頑張りたいです。


――4年間を通しての目標はありますか

チームとしては自分たちの代で日本一になることです。個人的にはもっともっと体を大きくして、下の代から試合に出られるように頑張りたいです。


OL/LB城風太(文1=神奈川・鎌倉)

――試合を振り返っていかがでしたか

前回の反省を活かして思い切りいこうと思ったんですけど、基本的なところでミスをして出されたというのもあって、自分としてはあまり納得いく結果ではなかったです。オフェンスでは思い切りいけたというのと、自分より重い相手と少しは勝負できたというところは良かったかなと思います。


――相手ラインズの印象はいかがでしたか

自分たちより体重も重くて強いなというのはあったんですけど、それでもコミュニケーションをとって突っ込んでくるという相手の特徴もつかめたので、それで上手く対処はできたのかなと思います。


――スキルの上手い選手や大きな選手が多くいましたが、チームとしてどのような対策をしましたか

チームとしては自分たちは小さいので、ハドルを大きな声でピックブレイクして気迫で負けないようにするのを先週できていなかったので、今週の目標にしていました。それでピックブレイクしてまずは気迫で負けないというところから、気持ちから入りました。


――相手に中央からのランプレーで抜かれるシーンが多くありましたが、いかがですか

ディフェンスでラインのロスがちょっと上がってしまって、フィジカル的に押されちゃって止められなかったのかなと思います。


――新人戦2試合はいかがでしたか

未経験者も経験者もそれなりに自分のやることを全うできたのかなと思うし、勝つ喜びを知れたというのと、負けたのは悔しいけど、それで負ける悔しさを味わえたことはこれからの4年間に向けて良い経験になったのかなと思います。


――今後の意気込みをお願いします

まだポジションは決まっていませんが、どのポジションになっても先輩から吸収して、自分のできることを全力でやるってことを目標にしてみんなで日本一を目指していきたいです。


RB/LB若原碧飛(社1=東京・早実)

――高校と大学での違いは感じられていますか

一番大きいのは体の大きさとアメフトに対するプレーの理解力や、やりきりなどが全然違うので、そこをどうがんばって埋めていくかが大変でした。


――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

中大は結構OLが大きくて強かったので.パワーで戦っても勝てないと思ったのでスピードと思い切りの良さで圧倒していこうと思いました。


――ご自身のディフェンスを振り返っていかがですか

ゴール前でQBをサックできたのは良かったと思うのですが、そこからパスを通されてしまったので、そこを上級生との練習で埋めていきたいと思います。


――中大にはフィジカルがある選手が多いようでしたが、対峙(たいじ)してみていかがでしたか

パワーはありますが、スピードはそこまでなかったのでスピードと技術でなんとか止めた感じです。


――今後合宿などが続いていきますが、新人戦で出た課題を活かし、どのようなことを行っていきたいですか

やはり体がまだ全然だと思うので、とりあえずウエイトトレーニングで体を大きくして、あと上級生とのアメフトができるようにしっかりプレーの理解をしていきたいと思います。


――最後に4年間の目標を教えてください

できれば日本代表になりたいです。あとは、できるだけ早くスタメンを勝ち取りたいです。