敵地・早稲田アリーナで行われた伝統の一戦。男子戦を前に多くの観客が詰めかけた。3部昇格した慶大は、昨季の一部リーグの優勝校である早大に圧倒されるも、秋のリーグ戦に向けての課題が明確になるなど、実りある試合となった。2019/06/22(土…

 敵地・早稲田アリーナで行われた伝統の一戦。男子戦を前に多くの観客が詰めかけた。3部昇格した慶大は、昨季の一部リーグの優勝校である早大に圧倒されるも、秋のリーグ戦に向けての課題が明確になるなど、実りある試合となった。

2019/06/22(土) @早稲田アリーナ
第77回早慶バスケットボール定期戦
 1Q2Q3Q4Q合計
慶大25
早大34242928115
◆慶大スターティングメンバ―◆
 #4 梅木理沙(経4・慶應女子)
 #7 頃末沙樹(理4・慶應湘南藤沢)
 #11 小福川莉奈(法3・慶應NY)
 #15 眞尾瞳(商2・浦和第一女子)
 #21 林えみり(理1・慶應女子)

第1Q、カウンターや、3ポイントシュートなど、早大の多彩なアタックにディフェンスが対応できず、試合開始から大量失点を喫してしまう。しかし、慶大は、強敵・早大に怯まず、細かいパス回しで敵陣を攻め上がる。すると、2分、相手のファールを誘発し、フリーシュートを獲得。武藤玲(商2・成蹊)が最初のシュートを外すも、最後のシュートをしっかり決め、1点をもぎ取る。その後、早大のタレントに圧倒されるも、慶大は懸命に早大に食らいつく。6分に3ポイントシュートを、8分にまたしても武藤がジャンプシュートを決め、第1Qを終えた。


苦しい状況も明るさを忘れない梅木

第2Qは序盤から早大に立て続けに3ポイントシュートを決められ、さらに点差を広げられてしまう。また、スチールや、ターンオーバーが目立ち、思うようなプレーができない展開が続く。この状況を打破したい慶大は、小福川と、林のシュートで反撃するが、このQも終始相手の勢いに押され、前半を12-58と折り返す。


最後の早慶戦となった頃末

第3Q、ここから悪い流れを払拭したい慶大。2分に武藤が華麗なレイアップショットを決め、幸先の良いスタートを切る。だが、それ以降は自陣でのプレーが強いられ、なかなか得点に結びつけられない。終盤に入り、早大のファールが目立ち始める。慶大は、それに乗じて何度もチャンスを作ると、8分に小福川が、9分に武藤がシュートを決め、意地を見せる。


眞尾は積極的なプレーでチームを牽引

第4Q、逆転がかなり厳しい状況の中、慶大は最後まで諦めなかった。開始早々に頃末がフリーショートを着実に決め、2点を追加。さらに、2分に主将の梅木が重増志保(環4・玉川聖光学院)からパスを受け、見事な3ポイントシュートを沈めた。「まだシュートを決めていなくてやばいと思っていたが、打って入ってくれて良かった。副将からのパスだったので、気持ちを持って打った」(梅木)と振り返った。しかし、反撃はここまでで、25-115と厳しい結果を突き付けられた。


果敢にゴールしたでプレーした武藤

1部校である早大に大差で敗北した慶大。しかし、「リーグで4勝するのが目標」と梅木主将が話すように、本番は秋のリーグ戦。今回の早慶戦では、秋に向けての課題が明確になったはずだ。「夏合宿もあるので、しっかり気持ちを入れ直して頑張っていきたい」(梅木)。早慶戦の経験を糧に秋でどんな姿を見せるのかが楽しみだ。

(記事:萬代理人、写真:染谷優真・小嶋華・左近美月)

梅木理沙(経4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

さすが早大と感じました。体感すると圧倒的に体の強さが違っていて、圧倒的に上手だと思いました。

――今日の試合の収穫と課題は

早大に通用するところはありました。シュートまで行けたのは良かったですが、相手に打たされるシュートを決めきる力がないというのが課題だと思います。打たされるシュートをしっかり自分で持って行けるシュートに繋げたらいいなと思いました。

――ご自身の活躍を振り返って

最後の早慶戦だったので、同期と同じコートに立てれて良かったです。リーグ戦に向けて改善点が多いです。

――4Qで3ポイントシュートを決めました

まだシュートを決めていなくてやばいと思っていましたが、打って入ってくれて良かったです。副将からのパスだったので、気持ちを持って打ちました。

――秋のリーグ戦に向けての意気込み

なにがなんでもリーグで4勝するのが目標です。夏合宿もあるので、しっかり気持ちを入れ直して頑張っていきたいです。

眞尾 瞳(商2・浦和第一女子)

――今日の試合を振り返って

今日は早稲田が格上の相手で勝てるとは思ってもいなかったんですけど、それでももうちょっと出来ることはあった試合でした。

――積極的に自分から攻めていたが

自分がシュートを打たないと得点は入らないと思ったので、基本的に自分で1対1を仕掛けて、打てるところでは打って合わせるところでは合わせてというのを意識してやりました。やっぱり早稲田は1対1の技術が上手で止められてしまったり決められるシュートを決められなかったりしたので、そこはもっと体を強くして来年はもっと戦えるようになりたいです。

――プレータイムも伸びています

チームの代表として試合に出ているのでもっと責任感を持って1つ1つのプレーを大事にしていかないといけないと思っていて、今日はミスが多かったので自分が責任感を持ってやらなければいけないと思います。

――3部での戦いが始まります。意気込みをお願いします

3部の相手は早稲田よりは劣るとは思いますが、自分たちよりも強い相手もいるだろうし同じレベルの相手もいると思うので、どんなチームが相手であれ強い気持ちを持って、これから夏に合宿などを通して強く強くなってチーム一丸となってしっかりと3部残留出来るように頑張ります。