段の部、級の部、女子の部に分かれて争われる今大会。一年木村柊也(文1=関西福祉科大)が決勝で同じく明大の先輩である小森彪楽(文3=桜丘)相手にストートで勝利し、大学初優勝。一方女子の部では決勝へと小野塚萌(国際4=栃木女子)が駒を進めたが、…
段の部、級の部、女子の部に分かれて争われる今大会。一年木村柊也(文1=関西福祉科大)が決勝で同じく明大の先輩である小森彪楽(文3=桜丘)相手にストートで勝利し、大学初優勝。一方女子の部では決勝へと小野塚萌(国際4=栃木女子)が駒を進めたが、延長へともつれ込み、惜しくも一本を取られる悔しい結果となった。
◆6・30 東日本学生個人選手権(中大多摩キャンパス第一体育館)
▼段の部
木村――1位
小森――2位
小和野、深町――ベスト8
田畑、岡崎――ベスト16
佐藤、福岡――3回戦敗退
佐々木、井川、太田、泉水、玉置――2回戦敗退
小林、渡邊――棄権
▼級の部
吉岡――ベスト16
▼女子の部
小野塚――2位
永岡――ベスト8
久芳――1回戦敗退
前田、林――棄権
ルーキーとは思えない力強い拳法を披露した木村。初戦から3回戦まで1分もかからず相手から2本を素早く取り、危なげなく勝利する。順調に勝ち進んで準々決勝の相手は先輩である深町雅也(法2=朝倉)。「正直1番対戦したくなかった」と普段一緒に練習している先輩相手になかなか一本が決まらず。しかし残り時間30秒を切ると、遂に相手を押し倒し一本を先取。そのまま逃げ切った。続く準決勝の相手は183センチ、107キロの伊藤弘海(中大)。この試合は唯一相手に一本を献上した。それでも粘り強く戦い、一本をもぎ取ると、「ずっとタイミングを狙っていた」と、狙いすまされた突きで相手を制した。決勝は準々決勝と同じく先輩である小森と対戦。「負けないように自分から攻めていった」と果敢に木村に攻撃を仕掛ける。激しい打ち合いを見せたが、最後は突きで2本目を奪い、木村が1年ながらに優勝を手にする。
女子の部では2連覇を狙う小野塚が決勝の舞台に立った。互いに攻め立てるも両者とも決定打に欠け、延長戦へ突入。「予選に比べて強気で攻めることができた」と、積極的に攻撃を仕掛けるも、相手の蹴りが入り、あと一歩のところで優勝を逃した。
佐藤メイジの層の厚さを見せ付けた試合だった。ベスト8以上に4人も進出。「男子は木村、深町、小森をはじめとした若手が今年の軸なので頑張ってくれていた」(高村潤監督)と今大会では特に若手の活躍が目立った。次の大会ではさらなる飛躍を期待したい。
[久野稜太]
試合後のコメント
佐藤主将
――今大会を振り返っていかがでしたか。
「4年生は一本取りきれないというのが課題にあると思います。あとは木村が優勝、小森が準優勝という結果で後輩がすごく頑張ってくれた大会だと思います。あとは後期しかないので集大成を見せるくらいの気持ちでいきたいです」
高村潤監督
――木村選手の印象について何かありますか。
「高校の時から見ているのですがここにきてまたよくなっていますね。蹴りと組みは元々いい選手です。中央大の伊藤に勝ちきれたのは素晴らしいと思います」
小森
――準決勝という結果についてどのように考えていますか。
「結果的に最後負けてしまったのですが、今年の選抜の結果から見ると成長できた部分はあるかなって思います。でももうちょっとパンチでも取りきれたらという課題も見つけられました」
木村
――課題は見つかりましたか。
「拳法が粗くなっていくので、どんな時でも冷静に戦えるようになれたらもっと強くなれるかなと思います」
小野塚
――今後への意気込みをお願いします。
「自分で自信もって自分は強いと思えるよう力をつけたいです」