キックオフから終始相手のペースとなった。前半7分、自陣22メートルで相手のラインアウトからモールで押し込まれトライを献上。その後はBK陣の快走で2トライを挙げ14-21で折り返す。後半は立ち上がりに1トライを決めるも、立大の正確なプレーの…

 キックオフから終始相手のペースとなった。前半7分、自陣22メートルで相手のラインアウトからモールで押し込まれトライを献上。その後はBK陣の快走で2トライを挙げ14-21で折り返す。後半は立ち上がりに1トライを決めるも、立大の正確なプレーの前にいつもの明治のプレーが出ず24-38でノーサイドとなった。近年では立大相手に大差で勝利しているだけに悔しい敗戦となった。

◆6・29 定期戦(八幡山グラウンド)

▼対立大戦

 明治24{14-21、10-17}38立大〇

 「自分たちが戦い切れなかった」(ゲームキャプテン・左フランカー佐藤諒・政経4=国学院久我山)。その言葉通り、立大の完璧なプレーの前に歯が立たず、受けに回ってしまった。敵陣22メートルの位置でトライまであと一歩と迫る中ペナルティを連発。再三のチャンスを生かせず、逆に相手のサインプレーやモールトライを許した。後半31分には左ロック辻惇朗(政経4=常翔学園)が執念でトライに持ち込むも、42分にはキックミスから相手に抜け出されダメ押しの追加点を与える。この結果により春季初めての敗戦となった。

 FW・BKともに精細を欠く試合となった。FWはラインアウトの成功率が低く、ボールを安定させることが出来なかった。ハンドリングミスから相手キックとなる展開が続く。「自陣深くに押し込まれた」(スタンドオフ齊藤誉哉・文1=桐生一)。ボールを奪い返しても連携ミスが目立ち、前へボールを運べない。「準備の部分の甘さが出た」(佐藤)。アタック・ディフェンスともに機先を制せられた。次戦は今季最後となる慶応戦。大事な一戦をものにして、春季を良い結果で終わらせたい。

[中村奈々]

試合後のコメント

佐藤

――コミュニケーションの部分ではいかがでしたか。

 「試合だけに限ったことではなく、試合中勝ちたいと思うのは当然です。練習中からどれだけ勝ちたいと思ってプレーするか、練習するか。準備の部分の甘さというのが出ました。試合の中で修正するのが難しかったです」

辻惇

――セットプレーの部分ではいかがでしたか。

 「スクラムで押されて変にボールが出たり、ラインアウトの基本的なミスが多かったです」

――慶応戦に向けて一言お願いします。

 「細かいところをしっかりしていかないと次の慶応とかには勝てないと思うので、もう一度細かいところを修正していきたいと思います」

齊藤

――敗因は何ですか。

  「ディフェンスでもアタックでもミスが多かったです。反則が多くなってしまって後手後手になってしまって主導権を相手に握られてしまった形になりました」

――個人のプレーは

 「自分自身もチームのミスが続いている状況で、打開しないといけないとは思っていました。でも、そこのミスの部分に乗っかってしまう形になってしまいました。次の試合では打開できるように頑張りたいです」