プロ野球は勝負の8月に突入。セ・リーグでは首位の広島を2位の巨人が4.5ゲーム差で猛追。クライマックスシリーズ争いでは3位DeNAを阪神、中日、ヤクルトが追う展開となっている。■阪神原口は規定打席に届かずも安定した打撃 プロ野球は勝負の8月…

プロ野球は勝負の8月に突入。セ・リーグでは首位の広島を2位の巨人が4.5ゲーム差で猛追。クライマックスシリーズ争いでは3位DeNAを阪神、中日、ヤクルトが追う展開となっている。

■阪神原口は規定打席に届かずも安定した打撃

 プロ野球は勝負の8月に突入。セ・リーグでは首位の広島を2位の巨人が4.5ゲーム差で猛追。クライマックスシリーズ争いでは3位DeNAを阪神、中日、ヤクルトが追う展開となっている。

 7月の「日本生命月間MVP賞」は、投手部門で巨人の田口麗斗投手が初受賞。打者部門ではDeNA筒香嘉智外野手が昨年5月以来2度目の受賞となった。フルカウント編集部では7月の月間ベストナインを独自で選出。リーグを代表する夏のキーマンは誰か。
 
【投手】
◯田口麗斗(巨人)
4試合登板、3勝0敗、防御率1.14

 防御率リーグ1位、勝利数は広島・野村、巨人・内海、中日・バルデスと並びリーグ1位タイだった。首位・広島戦で2戦2勝。黒田、ジョンソ ンとエース級との投げ合いだったが、計13回2失点(自責1)と安定した投球を見せた。

【捕手】
◯原口文仁(阪神)
21試合出場、打率.373、3本塁打、17打点

 途中出場が多く規定打席に届かなかったが、安定した打撃で打点リーグ6位タイと奮闘。福留が休養となった31日の中日戦(甲子園)では初の4番で出場。阪神の捕手では78年田淵幸一以来38年ぶり。3打数無安打1四球だった。

■月間MVP受賞はならずも、広島新井は打率.443をマーク

【一塁】
◯新井貴浩(広島)
17試合出場、打率.443、7本塁打、24打点

 打率リーグ1位、本塁打、打点はリーグ2位と好調をキープ。OPS(出塁率+長打率)1.376はリーグ2位だった。3日のDeNA戦(横浜)で7号3ランを含む4安打5打点。12日の巨人戦 (マツダスタジアム)では2発を含む4安打5打点の大活躍を見せた。1試合2本塁打は阪神時代の13年5月7日以来3年ぶりだった。

【二塁】
○山田哲人(ヤクルト)
22試合出場、打率.333、4本塁打、12打点

 打率リーグ12位、本塁打リーグ7位タイ、打点リーグ14位タイ。リーグ4位の出塁率.453で、OPSはリーグ6位の1.017を記録した。26日の阪神戦(甲子園)では右越え3ランを放ち30号両リーグ一番乗り。月間8盗塁はリーグトップだった。

【三塁】
◯村田修一(巨人)
21試合出場、打率.342、5本塁打、16打点

 打率リーグ10位、本塁打リーグ4位タイ、打点リーグ10位タイ、OPS1.016はリーグ7位だった。猛打賞を3試合、マルチ安打を8試合で記録。安定した打撃を復活させた。

【遊撃】
◯倉本寿彦(DeNA)
24試合出場、打率.379、1本塁打、6打点

 打率リーグ4位、月間36安打は筒香と並びリーグトップタイ。29日の広島戦(マツダスタジアム)では5安打の固め打ちを見せた。遊撃の守備でも2失策と堅守が光った。

■筒香は圧巻の活躍、福留は自身2度目のサイクル安打

【外野】
◯筒香嘉智(DeNA)
24試合出場、打率.429、16本塁打、31打点

 巨人・阿部慎之助ら日本人歴代最多に並ぶ月間16本塁打。プロ野球新記録となる月間6度のマルチ本塁打を記録した。リーグトップタイの月間36安打を放ち、リーグ2位の打率.429。31打点、OPS1.625はいずれもリーグトップと驚異的な数字を残した。

◯福留孝介(阪神)
23試合出場、打率.397、2本塁打、14打点

 打率、出塁率.495、OPS1.123はいずれもリーグ3位。30日の中日戦(甲子園)ではプロ野球65人目(69度目)となるサイクル安打を達成。自身は中日時代の03年6月8日の広島戦(ナゴヤドーム)以来2度目で、複数サイクルは史上4人目。39歳でのサイクル安打達成は球界最年長記録となった。

○鈴木誠也(広島)
21試合出場、打率.372、5本塁打、22打点

 打率リーグ5位、本塁打リーグ4位タイ、打点リーグ3位。出塁率.451はリーグ5位タイ、OPS1.053はリーグ4位だった。12日の巨人戦(マツダスタジアム)で4安打を放つなど3度の猛打賞を記録。出塁できなかったのは1試合だけだった。