フルセットの激戦をなんとか制した

東日本バレーボール大学選手権(東日本インカレ)、トーナメント1回戦の対戦相手は関東2部4位の大東大。「もつれると思っていた」と監督が話すように、第1、2セットを取られるという苦しい展開に。しかし、第3セットから入った加藤靖丈(商2・慶應)らの活躍により、接戦の末、勝利を収めた。

2019年6月27日(木)

東日本バレーボール大学選手権

1回戦 慶大×大東大

@北ガスアリーナ46

得点
慶大セット大東大
2125
2125
2523
2520
1512
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
26谷舜介(環2・徳島城東)
WSマルキナシム(総4・川越東)
MB降小雨(商1・慶應)
OP21富澤太凱(経4・慶應)
WS吉田祝太郎(政3・慶應)
MB12清水柊吾(総3・広島城北)
Li23小出捺暉(環2・駿台学園)
途中出場15加藤靖丈(商2・慶應)
宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)


慶大の3枚ブロック

第1セット序盤、マルキナシム主将(総4・川越東)のサーブから吉田祝太郎(政3・慶應)のダイレクトスパイクなどで連続ブレイクを果たし、流れをつかんだかのように見えた。しかし、両者譲らずサイドアウトが続き、11-10の場面、相手の連続サービスエースを含む4連続失点とリードを奪われてしまう。その後、完全に相手ペースで試合を進められてしまい、21-25で第1セットを落としてしまう。


チャンスボールを丁寧にさばくLi小出

悪い流れを断ち切りたい第2セット。しかし、相手にサーブレシーブをしっかり返されて要所でクイックを使われ、相手の背中を捉えることができない。12-16と離された場面で慶大はたまらずタイムアウトを取る。タイムアウト明け、清水柊吾(総3・広島城北)が幅を使ったクイックで流れ良くリスタートするも、富澤太凱副将(経4・慶應)がブロックにシャットされ、15-20と先に20点台に乗せられてしまう。最後も相手の攻撃を止めることができず、第1、2セットと連続で落とす形となった。


WS吉田のスパイク

もう後がない第3セット、マルキに代えて宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)、富澤に代えて加藤靖丈(商2・慶應)をコートに送り出す。序盤、宮川がスパイク、サービスエースとブレイクを果たし、波に乗る。徐々にサーブレシーブが安定してきた慶大は、吉田がセンターに切り込んで打つなどのコンビを展開し、試合を優位に進める。一時15-15と相手に詰め寄られる場面もあったが、加藤靖のバックアタック、清水のコート隅に落とすサーブなどで、リードを保ち続け、25-23でこのセットをものにする。


新・司令塔の谷

第4セット、前のセットと同じメンバーで臨んだ慶大。自陣のスパイクなどネット際でのミスが続き、6-11で2回のタイムを使い切るという苦しい展開に。そこで宮川に代えて、マルキをコートに戻す。交代直後にマルキが強烈なスパイクを放つなど意地を見せ、14-16と勢いを取り戻す。その勢いに押されたのか、相手につなぎのミスがみられ18-16と逆転を果たす。勢いそのままに最後は、マルキが相手の攻撃をブロックで仕留め、第4セットを取り、セットカウント2-2と勝負はフルセットへ。


2セットビハインドからの逆転で勝利した

勝負の第5セット、慶大のサーブが冴え、幸先よく得点する。第3セットから出場し、試合を通して安定した攻撃力をみせてきて加藤靖がスパイクを決め、9-5といい流れで折り返す。その後も、セッターの谷舜介(環2・徳島城東)が司令塔となり、マルキのバックアタックなど相手に的を絞らせない攻撃を見せつけ、フルセットの激戦を制した。

第1、2セットと連続して奪われたものの、第3セットからは本来の自分たちのバレーを取り戻し、試合に勝利した。「試合を通して気持ちが折れなかった」(マルキ)。そこには選手たちの精神的な成長がみられた。今回戦った大東大は秋季リーグ戦での再戦が待っている。相手も慶大に対し、入念な対策を練ってくることは間違いない。新布陣となってまだ日は浅い。この夏さらに進化し、堅実に白星を重ねることに期待したい。

(記事:持丸嘉昭 写真:藤澤薫)

※ 監督と選手のコメントは、2回戦の戦評とともに掲載いたします。