7月1日に開幕する芝コートのグランドスラム「ウィンブルドン」。その「ウィンブルドン」男子シングルスのタイトルは、過去16年間テニス界のBIG4によって支配されている。そのことについて、期待の若…

7月1日に開幕する芝コートのグランドスラム「ウィンブルドン」。その「ウィンブルドン」男子シングルスのタイトルは、過去16年間テニス界のBIG4によって支配されている。そのことについて、期待の若手ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、今年はその状況を変えたいと意気込んでいる。

「ウィンブルドン」では2003年から2018年まで、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マレー(イギリス)の4人しか男子シングルスのチャンピオンになっていない。

内訳はフェデラーが8回、ジョコビッチが4回、ナダルとマレーが2回ずつの優勝。またこの16回のうち、8回は彼らBIG4同士の決勝という状況だった。

BBCによると、チチパスは「今年は何か違うことが起きればいいな。その違いを起こすのは自分であることを願うよ」と語っている。

チチパスは現在20歳にして世界6位と、すでにトップレベルにある存在。今年の「全豪オープン」ではフェデラーを4回戦で破り、「ATP1000 マドリード」では準決勝でナダルを破った。ジョコビッチに対しても、2018年の「ATP1000 トロント」3回戦で勝利した経験を持つ。

そのチチパスは世代を引っ張っていく責任感を持っており、BIG4による独占状態を打破できるよう意気込んでいる。

「僕たちは新世代の代表として、新しい何かを見せることができるよう必死に取り組み、彼らを倒すために最善のプレーをする責任があるんだ」

今年、マレーはシングルスには出場しない見込みだが、依然としてフェデラー、ジョコビッチ、ナダルが優勝候補の一角であることは変わらない。今年も彼らのうちの誰かなのか、それとも新たなチャンピオンが生まれるのか、注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ロンドン」でのチチパス

(Photo by Chloe Knott - Danehouse/Getty Images)