1940年から続く伝統の一戦、早慶定期戦。伝統の一戦ということもあり、会場には多くの観客が詰めかけ、終始、力強い応援と声援に包まれていた。31年間連続で負けなし、と連勝記録を伸ばし続けている早大。今年も序盤から攻守ともに3部リーグに属する慶大を圧倒し、111―25の大差で勝利。早慶戦の連勝記録をまたひとつ伸ばした。

  3部リーグに所属する慶大に対し、格上の1部リーグに所属する早大はその実力差を前半から見せつけた。試合開始早々、F澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)が「試合序盤のドライブは今年に入って取り組んできた部分なので出だしの一発目でできたのはよかったかなと思います」と振り返るように、狙い通り、ドライブからのシュートで得点すると、それを皮切りに、早大はスリーポイント、レイアップで得点を重ね、着実に点差を広げていく。「試合前に自分たちで失点を抑えていこうと数値的にも目標を定めて、その目標を達成できた」というF内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)の言葉通り、ディフェンス面でも前半をわずか12失点に抑える強さを見せつけ、攻守にわたって試合の主導権を完全に握った。その後もコンスタントに得点を重ね58―12の大差で試合を折り返す。


ドライブでインサイドに攻め込む澁谷

  後半でも、積極的なオフェンスと粘り強いディフェンスは続き、前半の勢いそのままにリードをどんどん広げていく。第4P(ピリオド)には長らく戦列を離れていたG岩田千夏(社4=岡山・明誠学院)が出場。スリーポイントを含む複数本のシュートを決め、上々の復帰戦となった。本人も「コートに入ったら自分に出来ることを全力で頑張るというのが今日の目標でした。試合に集中して出来たので今日の目標はクリアで、率直な感想としてはホッとした、嬉しかった気持ちが大きいです」と自身の復帰戦の出来に安堵の表情を浮かべた。試合は後半も前半の攻撃の勢いそのままにゲームを支配した早大が115−25で勝利を納め、連勝をまたひとつ伸ばした。

 


終盤、4年生5人でプレー

 4年生にとっては最後となる早慶戦。内山主将は「こんなにたくさんの友人だったり家族だったりと色々な人に見ていただける試合はなかなか他にないので、大事でもあるし感謝の気持ちを伝えたいと思って臨みました」と感謝の念を滲ませた。第4P後半には、コートに立っているメンバー全員が4年生になる場面もあり、4年生にとっては忘れられない一戦になったことだろう。選手たちが「自分たちの思うようにならなかった」と、悔しさを語る春シーズン。秋のリーグ戦では春で見つかった課題を修正し、さらにパワーアップした早大バスケ部が見られるだろう            

(記事 工藤竜輔、写真 小林慎治、佐藤さくら)

第77回早慶定期戦
  1Q2Q3Q4Q合計
早大34242928115
慶大25
C#5 細貝野乃花(スポ4=愛媛・カタリナ女)
F#12 石井香帆(スポ3=岐阜女子)
G#23 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)
C#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)
F#37 内山未悠(社4=愛知・桜花学園)
コメント

F内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)

――どのような意気込みで試合に臨みましたか

こんなにたくさんの友人だったり家族だったりと色々な人に見ていただける試合はなかなか他にないので、大事でもあるし感謝の気持ちを伝えたいと思って臨みました。

――雰囲気は独特なものがありましたか

女子はそこまでピリピリ、バチバチするような試合ではなかったかもしれないですけど、お互いにとって大事な試合であって、こんなにたくさんの観客の皆さんの前でできるというのは他のリーグだったりインカレにはない独特な雰囲気だなというのは感じました。

――その中での自身のプレーを振り返っていかがですか

自分としてトーナメントからの反省を生かして練習をしたりしていたんですけど、それが出来たところや出来なかったところと課題もたくさん見つかったので、この早慶戦を無駄にしないで繋げていきたいなと思います。

――点差が大きく離れましたが、結果についてはどう思われますか

点数は離れたんですけど、やる前に自分たちで失点を抑えていこうと数値的にも目標を定めて、その目標を達成できてかつ出た選手全員が得点も出来たというのは私自身凄く嬉しかったですし、チームとしても全員で戦っているという雰囲気が作れたのでよかったかなと思います。

――最後4年生全員でプレーしている姿が印象に残りました

私自身4ピリ最後の時は鳥肌がたって、怪我でずっとプレーできていなかった20番の岩田とかもああいうところでしっかり決めてくれて、4年生全員で岩田に打たせようとして出来たのも凄く楽しかった反面、リーグとかインカレとか日本一に繋がる場面でも4年生で全員でやっていきたいなという思いがさらに強まりました。

――春シーズンを振り返っていかがでしたか

春は全然結果が出せなくて、自分たちがやってきたことが形として現れていないなとも思ったし、たくさん課題も見つかった前半シーズンだったので、この後夏少し間が空いてリーグになるんですけどそこをしっかり克服してまた強くなっていけたらいいかなと思います。

――夏の期間どのようなレベルアップを目指しますか

春で出た課題はチームとしても個人としてもさまざまあるので、両方全員がレベルアップする事でチームとして強くなるので、トーナメントで当たった強いチームとの差を埋めていけるようにやっていけたらいいかなと思います。

――リーグ戦への意気込みをお願いします

リーグ戦まで少し時間は空くんですけど、トーナメントで味わった屈辱をしっかりと結果につなげて、結果にこだわる大会にしたいなと思います。二連覇というのもあるので、しっかりと優勝に向けて頑張ります。

F 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)

――四年生最後の早慶戦でしたがどのように臨まれましたか

一人けがで出場できなかったが、四年生全員でコートに立ててG岩田千夏子(社4=岡山・明誠学院)がシュートを決めて最後に早稲田らしく戦えた

――試合内容を振り返っていかがでしたか

今日目標にしていたボックスアウトなどは自分たちの目指すところまで達していなかったです。リバウンドを取られる場面もあり、試合内容は良いとも悪いとも言えませんが、もっと先を見据えて早慶戦を次につなげたらいいなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

試合序盤のドライブは今年に入って取り組んできた部分なので出だしの一発目でできたのはよかったかなと思います。

――春のシーズン(トーナメント)を振り返っていかがでしたか

決勝リーグ全敗して体力や層の厚さなど早稲田の弱い部分が出てしまいました。また、スキル面でもメンタル面でも課題がいっぱい見つかりました。ただ、春の時点で課題がたくさん見つかったことはいいことだと思います。。

――秋、冬のシーズンに向けてもっと取り組んでいきたいことは何ですか

チーム力を上げていくのとバックラインディフェンスを練習していてそのディフェンスのスキルを夏にもっと磨いていってリーグ戦とインカレにつなげていきたいです。

G岩田千夏子(社4=岡山・明誠学院)

――復帰戦ということで久しぶりの試合でした。率直な感想はいかがですか。

「コートに入ったら自分に出来ることを全力で頑張る」というのが今日の目標でした。試合に集中して出来たので今日の目標はクリアで、率直な感想としてはホッとした、嬉しかった気持ちが大きいです。

――最後の早慶戦でした。どんな気持ちで臨みましたか。

ケガをした時も含めて今まで支えてくれた同期や先輩、後輩、そして家族、いろんな人に感謝の気持ちを表せたらいいなと思って試合に臨みました。

――復帰戦でしたがコンディションは万全でしたか。

まだ万全とは言えませんが、一応この早慶戦に照準を合わしてリハビリもやってきました。ここがスタートラインと思ってリーグ・インカレに向けて少しでもチームの戦力になれるよう体も整えて頑張っていきたいです。

――点差の開く展開となりました。試合内容はいかがでしたか。

それぞれが自分の役割をコートの中で表現しようという気持ちがプレーに表れていました。私たちもチームメイトが躍動しているのを見て元気づけられたし、観客の方々にも楽しんでもらえたかなと思うので良かったと思います。

――終盤、4年生5人でプレーする機会がありました。どのような気持ちでしたか。

本当にこれまで支えてきてくれたのは同期の仲間なので、大きな大きな感謝の気持ちでした。他の4人も自分にボールを集めてくれたり、良いパスをくれたりと自分に気持ちの込もったパスを届けてくれたので、自分も恩返しの気持ちを込めてプレーしました。

――最後に今後の意気込みをお願いします。

チームとしては秋、リーグ戦に良い形で入って優勝するのも1つの目標ですが、1番の目標はインカレで日本一になることなので、これからまたステップアップ出来るようにチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。個人的には少しでもチームの戦力になれるように自分の出来ることを精一杯やっていきたいと思います。