東日本の大学王者を決める東日本大学選手権(東日本インカレ)が開幕した。前回大会の優勝校として挑んだ早大。ユニバーシアードに参加しているため松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)、村山豪(スポ3=東京・駿台学園)、宮浦健人(スポ3=熊本・鎮…

 東日本の大学王者を決める東日本大学選手権(東日本インカレ)が開幕した。前回大会の優勝校として挑んだ早大。ユニバーシアードに参加しているため松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)、村山豪(スポ3=東京・駿台学園)、宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)が欠場してはいるもののその代わりに初スタメンとして出場した岩本大吾(スポ1=兵庫・市尼崎)、重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)が躍動。初戦の相手・山形大に一度も逆転されることなくセットカウント2-0(25-13、25-16)で快勝を収めた。グループ戦を首位で通過し、あすからは負けられないトーナメント戦が始まる。

 スタメンの約半分が1年生というフレッシュな陣営で挑んだこの試合。重藤のライトからのスパイクで幕が上がった。2-2の場面から大塚達宣(スポ1=京都・洛南)のクロススパイク、岩本のダイレクト、クイックなど4連続得点で6-2。セット中盤には武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)の相手のフォーメーションを崩すサービスエースなど攻めの姿勢を早大は崩さない。その後も村本涼平(法4=京都・洛南)のバックアタックが決まり18-10。攻め続けた早大は13-22から相手のミスが重なりセットポイントに。最後は武藤と重藤の2枚ブロックで相手のスパイクを封じ25点目。13点差をつけて第1セットを獲得した。

落ち着いたプレーを見せ続けた村本

 迎えた2セット目、このセットも重藤のスパイクで早大が一点目を獲得する。4-3で村本の鋭いスパイク、中村駿介(スポ3=大阪・大塚)のダイレクトがそれぞれ決まり6-3。その後も第1セット同様連続得点を重ね続け点差を広げていく。セット後半に村本のクロススパイクで20-11となると積極的に選手を入れ替える。中村に代わって仲濱陽介(スポ2=愛知・星城)、重藤に代わって中島がそれぞれコートに上がった。仲濱が直後にサービスエースを決めると早大陣営は大盛り上がり。その後連続得点を許したものの3連続得点を取り返し早大が11点差をつけてマッチポイントに。相手も負けじとクロススパイクなどを決め、この試合初めて3連続得点を上げた。しかし最後は早大が仲濱のトスから中島明良(法1=京都・洛南)がスパイクを決めて25点目。初戦白星発進を順調に果たした。


スパイクでチームの勝ちに貢献した重藤

 大きく点差を開けて快勝を果たした早大。全学年の選手が出場するなど攻撃の要である村山・宮浦がいない中で層の厚さを見せつけた試合であった。しかし「ブロックミスも多かった」と堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)主将が振り返るようにブロックでのミスが目立った試合でもあった。ブロックの課題を修正して東日本インカレ連覇を達成してほしい。

(記事 萩原怜那、写真 瀧上恵利)

セットカウント
早大25-13
25-16
山形大
スタメン
レフト 村本涼平(法4=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 岩本大吾(スポ1=兵庫・市尼崎)
ライト 重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

 

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

きのう練習していない中で各自試合しながら上げようということだったのですがそれはできていたので良かったと思います。でもブロックミスも多かったのでミスをした部分はしっかり反省してあすに備えたいと思います。

――準備はあまり万全にはいかなかったということですか

それはどのチームを一緒だと思うのできのうはあまり練習できていないですがしっかり日曜の決勝に向けてトレーニングとかはしてきているので完全にはできない中でもできるだけの準備をしてきたつもりではいます。

――監督やスタメンが揃わない中でこの大会をどのようなものにしていきたいですか

もちろん優勝を目指すつもりではいますが他のチームも早稲田はメンバーがいなくて今がチャンスと思っていると思うので決してそれに負けないようにいつも言ってますが受け身にならないようにずっと攻め続ける姿勢を持っていれば勝ち進めると思います。それに準決勝、決勝まで行けば勝負の運とか勢いとかもあると思うのでとりあえずそこまで順調に勝ち進んでいけたらいいなと思います。

岩本大吾(スポ1=兵庫・市尼崎)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

最初はすごく緊張していたのですがセッターの中村(駿介、スポ3=大阪・大塚)さんと一週間前から練習で合わせていてコミュニケーションも取ってきていました。試合中も同じように(中村さんが)やってくれたのですごくやりやすかったところはあります。

――初スタメンとなりましたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

いろいろな先輩から思い切ってやってこい、楽しんでやってこいと言われていたので自分の出せる最大限の力を出そうと思っていましたが朝早い試合ですし、きのうは移動であまり調子が上がらなかったのでこれから試合は続きますが調子を上げていけるように頑張りたいです。

――きょうチームの中で最多得点をあげましたがそれについてはいかがですか

ほかのメンバーはリーグ戦などでスタメンの方ばかりで自分多めで行くというのがチームの中でいわれていて準備しとけよということは言われていたので気持ちの準備はできていたかなと思います。

――試合が続いて体力戦になると思いますが、あす以降の意気込みをお願いします。

今までのリーグと違って泊まり込みでの連戦になるのですがある意味自分の時間が増えると思うのでその時間の使い方だけ間違えないように試合につながるようないい行動をしていきたいです。

重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

自分がちゃんとレギュラーとして出る初めてのスタメンだったので、始まる前は緊張していたんですけど、始まったら普通でした。

――スパイクが決まるなどの活躍が光りましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

きょうの試合はミスをしないように置きにいってしまいました。今度からは攻めた結果として点を取れるようにしたいです。

――この大会を通しての個人の目標を教えてください

チームの目標である豪さん(村山、スポ3=東京・駿台学園)や健人さん(宮浦、スポ3=熊本・鎮西)、監督(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)がいない状況で優勝をするということが僕の目標でもあるので、しっかり達成できるようにしたいです。