北海道学連創設70周年を記念して北海道で開催された東日本大学選手権(東日本インカレ)。北海道の地に降り立った早大は、グループ戦初戦で旭川大と対戦した。3セットマッチで行われたこの試合は、序盤から早大ペースで試合が進む。ミスが目立つ展開もあったが、主力選手だけでなく春季リーグで出場機会の少なかった選手も躍動し、セットカウント2-0(25-16、25-14)で勝利を収めた。

 「先週の3日間くらいでこのメンバーで詰めてやった」(富澤)。万全ではないチーム状況で迎えた東日本インカレであったが、早大の5連続得点で初戦が幕を開けた。その後も、齋藤友里(社2=千葉・敬愛学園)と山下日和(社1=千葉・市船橋)のセンターコンビが効果的にクイックを決め、連続得点を重ねていく。中盤にはミスが重なる場面もあったが、ピンチサーバーの池田華(社3=韓国・ヨンサンインターナショナルスクール)や春季リーグでサーブ賞を獲得した中澤恵(スポ1=大阪・金蘭会)が得意のサーブでサービスエースを奪うなど自陣の好プレーで主導権は渡さず第1セットを先取した。


サービスエースを決めた池田

 続く第2セットも、齋藤と中澤の4連続得点で始まった。井上裕利恵(スポ3=岡山・就実)と河治えみり(社3=北海道・旭川実業)を中心とする守備陣が強力なアタッカー陣へとボールをつなぎ相手の追随を許さない。終盤には、途中出場の村山果菜(教3=東京・国際)と吉内文(スポ3=山口)がスパイクポイントを重ね試合を決定づける。最後は吉内のブロックアウトで25点目を奪い、勝利を収めた。


富澤主将がいないなかチームを引っ張った3年生たち(右から井上、植松、河治)

 監督不在、通常と違うフォーメーション、他学連所属の対戦相手という慣れていない状況のなかで、けが人を除く全ての選手が出場し全員で掴み取った一勝であった。特に、植松知里(文構3=香川・高松第一)はアタッカーとセッターの両方の役割をこなしチームを牽引した。明日の対戦相手は関東1部リーグの強豪・青学大。「1部のチームに勝つという目標」(富澤)でやってきている早大にとって是が非でも勝ちたい相手だ。早大にとって、青学大は黒鷲旗全日本男女選抜(黒鷲旗)でプロチームに勝つなど格上の相手であるが、きょうのような全員バレーで勝利を掴みたい。

(記事 友野開登、写真 細井万里男)

セットカウント
早大25-16
25-14
旭川大
スタメン
レフト 井上裕利惠(スポ3=岡山・就実)
レフト 中澤恵(スポ1=大阪・金襴会)
センター 齋藤友里(社2=千葉・敬愛学園)
センター 山下日和(社1=千葉・市船橋)
ライト 植松知里(文構3=香川・高松第一)
セッター 橋本美久(社2=福島・郡山女大附)
リベロ 河治えみり(社3=北海道・旭川実業)
コメント

富澤結花主将(スポ4=東京・文京学院大女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

出てないので(笑)あれなんですけど。とりあえず全員出場させることができてすごい良かったし、自分がけがをして初戦でみんな不安だったと思うんですけど、みんな気持ちよく楽しそうにやっていたので良かったと思います。

――監督不在で選手のポジションも違う中での試合でしたが、いかがでしたか

自分が(試合に)出れないってなって、先週の3日間くらいでこのメンバーで詰めてやったんですけど、裕利惠を中心に3年生がすごくしゃべってくれて。色々詰めなきゃいけない部分をちゃんとコミュニケーション取ってできたと思います。監督がいなかったりスタッフさんが平日であまり来てくれないこともあったんですけど、自分たちでやるということが今回すごく学べて、それが実現できたというか。練習の中でもそうだし、きょうの試合でもそうだし、ちゃんと指示待ちとかじゃなくて自分たちでできていたので、それはすごく良かったと思います。

――試合中盤、少しバタバタしていたような印象もありましたが、その点についてはいかがですか

中盤は余裕が出てからああいう風な感じになったと思うんですけど、比較的にギャップが十分にできない中でもみんな動けていたと思います。明日はもっと余裕がないと思うので、ああいうバタバタした部分が出たらスンと負けてしまうので、そういうところをもう一回きょうのミーティングで話したり、また明日メンバーが変わると思うんですけど、そういうところも話せたらと。試合に向けていい部分を出せていけたらなと思います。

――東日本インカレに向けて練習などチームとして変えた点はありますか

リーグ終えてから色々練習メニューも変えてきました。サーブもそうだし、きょうはすごく悪かったんですけど二段トスの質だったり、自分がいない分決定力がなかったり、アタッカーが少なかったりするので、そのつなぎの部分はすごく練習してきました。

――明日に向けて意気込みをお願いします

対戦相手が決まって青学と(試合を)やるんですけど、ずっと1部のチームに勝つという目標でこの東日本インカレをやってきているので、いい試合ができるように全力で頑張りたいと思います。

植松知里(文構3=香川・高松第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

けが人が出て、そこからチームをつくってそれぞれ不安がどこかであったと思うんですけど、出だしはしっかり入れた分自分たちのプレーができた部分もありました。でも細かい部分ではもっともっと詰めていかなきゃいけないところがあった試合だと思います。

――きょうはライトとセッターの2つの役割を担っていましたが

1週間前くらいにアタッカーになると決まって、そこから自分の中で不安もあったんですけど、周りが声を掛けてくれたし、思い切ってやろうと思ってやりました。メンバーチェンジして私がセッターになった時は普段出ていない子がライトで入っていたので、その子たちに決めさせられるようにトスを持っていこうと思ってやりました。

――チームとして試合展開に少し落ち着きがなかったようにも感じましたが、プレーしていていかがでしたか

(旭川大は)やったことない相手というのもあるし、速い攻撃に対して真ん中の速いプッシュが落ちたりしていて。それをもうちょっと一人ひとりが頑張ってコンビにつなげたり、もう少し頑張れたら早稲田らしいバレーができたのかなと思います。

――リーグ戦を終えて早慶戦がありましたが、その期間が空いた中でどういった練習や準備をしましたか

リーグが終わって一回基礎に戻ろうということで、しっかり基礎練習からやって、そこから少しずつチーム練習も入れていきました。リーグ戦の時よりちょっとでも成長した状態で東日本インカレに臨めるように頑張ってきました。

――最後に明日の試合へ向けての意気込みをお願いします

明日は1部のチームと当たると思うので、しっかりと挑戦者という気持ちを持って、試合を楽しむということを忘れずに勝てるように頑張ります。